クマさんのバイク専科

今年もいよいよ数日となりました!

 

2017年もクリスマスが終わりました。今年お世話になったひと達に感謝の気持ちを伝えたいと思います。後数日になって、2017年を振り返ると健康の大切さが身に染みました。体調がいいという日は1日もありませんでした。どこかが痛い、倦怠感があるなど、思ったように歩けないほどの弱りようでした。集中力も中々高まりませんでした。2016年、初めての長期入院を経験して、手術した2日目から2時間、よちよち病院の廊下を歩いて、1週間後には充電式の点滴装置を転がしながら外を歩くようになって、元気だった頃にもした事がないウオーキングを毎日2時間して、早く日常生活やライドに復帰したいとじたばたしていました。

 

まるまる1ヶ月仕事を休みました。個室で、パソコンは24時間動かせる環境でしたから、原稿を書く仕事は続ける気力はありましたが、ハイパー点滴だけで20日間、口からの食事なしは想像以上に体力を削ぎ落としていました。2016年の夏に退院して数日、体調を整える事から始めてと思いましたが、週末にマジカルミステリーツアーを再開して、いきなりの落車で肋骨を骨折してそのまま走って帰り、翌週末にはテーピングして走りました。元に戻ったところで、たいした走りはできませんが、体調がいいという感じを追い求めましたが、切腹した傷はそう甘くはありませんでした。

 

腹筋を切った部分が今だに痛みますし、それをかばって左の腰が痛くなるし、脚の筋肉の衰えは明らかでした。マジカルミステリーツーを走るたびに筋肉痛が発生して、今日はちょっと踏んだかもという日の夜は筋肉痛で、筋肉はコチコチンなり、温かいお風呂に入ってセルフマッサージするしかありません。時速25kmで走るのがとても苦痛でした。走行距離も50kmが近づくと脚がいっぱいになって踏めない感じでした。いつになったらまともに脚が動き出すんでしょう。

 

2017年、一年中、自転車、自転車って過ごしてしまいました。といっても走り込んだわけではないですけどね。サイクルスポーツのメンテ本の撮影や執筆もあったし、黒姫合宿は4月から10月まであったし、締め切りのある原稿書きの仕事は集中力を試すにはかっこうの素材でした。楽しかったけど、忙しい時間を過ごしました。バイクで元気に走るための体調を整えるというより、忙しさのあまり、倒れないようにするために食べたり眠ったりという感じになりました。そんな歩けもしない状態なのに不思議とバイクには乗れました。もちろんスピードは出せませんでしたけど。毎週末の土曜日と日曜日につくばを走る事を目標にして過ごしました。

 

仕事と遊びのバランスと言うより、どっちも自転車なので、自転車に関わる事が、次々に繰り返しやってくるのを、苦しんでいるのか楽しんでいるのか分からないまま、2017年を過ごした感じです。つくばで一緒に走ったり、黒姫合宿に参加してもらったり、フィッティングをしたり。一杯、色々な事を経験させてもらいました。鷄じゃないけど、苦しかった事も、楽しかった事も、美味しかった事も、すぐに忘れてしまう感じで、学んだ事も忘れてしまいがちで、これは前にも経験した事があるというデジャブーというより、新しく出会った事として、1からチャレンジしている感があって、新鮮でいいやと記憶力の衰えを受け入れることにしました。

 

作業していると、そう言えばこうすれば良かったんじゃないかな、と思い出したりして、ようやく、しまっておいた引き出しの中身に気が付いて、そうだったと苦笑いしたりしています。作業を1回で済ませていたところを、もう一度確認してとかなり慎重になりました。作業のスピードも重要ですが、確実性を大切にするようになりました。前とは違う自分に気が付いたのでそうしています。そういう作業の慎重さとは裏腹に、フィッティングに関する感性の部分で自分の進化にも気付きました。特にライダーのパワーを発揮できる腰の位置、骨盤の傾斜に付いて、走りの中で見抜く力が敏感になりました。まさに踏めて回せる腰の位置をサポートするサドルの位置を見極めることや、サドルの前後位置を調整するノウハウもほぼ完成しそうです。

 

ビンディングペダル選びと、クリートの位置の調整も、前後位置、内外、取り付け角度、シム調整による傾斜なども、脚の動きを見て、どうアジャストすれば膝関節や股関節にストレスがなくなり痛みの発生を解消できるのか、筋肉へのストレスの集中も避けられるか、ノウハウが蓄積してきています。フィッティングだけでなく、年齢と共に衰える体力と寄り添って、機材選びも、ウエア選びも、もっと快適に走れるようになるノウハウを、どんどん蓄積して行きたいと考えています。いつまでも楽しく走りたいので、それは自分のためでもありますから。

 

自転車をキーワードに色々なひとと今年も出会えました。弱り切って走っていると、オリーブさんやKさん達に励まされたり、一緒につくばを走る72歳の人生の先輩の凛とした姿に励まされたり。本当に感謝しています。走行距離50kmを越えるのがまだ大変ですが、まずは100kmを目指してぼちぼちチャレンジです。佐渡ロングライドの210kmの完走は、50kmから70km走ると頑張った感がある現状では、3倍とか4倍の距離なので、ちょっとした夢の感じですが、2018年は130kmコースの完走から、再びチャレンジを始めようと思っています。2年がかりで、みんなと同じ210kmのステージを走れるようになる事を目標にします、それが楽しみです。ではでは。