クマさんのバイク専科

バイクシューズを交換したらサドルの高さを確認しよう!

 

バイクシューズを手に入れると、ハードに走るライダーでも、2年や3年はそのバイクシューズで乗る事になります。バイクシューズのソールの素材は硬いエンジニアプラスチックや、カーボンチップ入り補強のプラスチック、カーボンを熱硬化樹脂で固めて成型したものがあります。ソールの厚さはカーボンを樹脂で固めたものが薄くて硬くて軽量になります。カーボンソールの薄いものは7mmから9mmくらいで、メーカーやブランドによって厚さや剛性が微妙に違います。ソールの厚さは直接サドルの高さに関係します。1mm単位の微調整が必要なことがあります。ホワイトの修正ペンでシートポストに印を付けて、100kmくらい走って調整しましょう。

 

ソールの厚さや強度やしなり具合はペダリングのフィーリングに重要な要素で、厚さはペダル軸の中心から足の裏までの距離に関係します。近い方が踏み込む足が安定して、ふくらはぎやすねの筋肉で足首を支えるストレスが減るので、楽に強く踏み込めます。ソールが厚いと、ペダル軸の中心から足の裏までの距離が遠くなって、足の裏の角度を少し変えると、母指球とペダル軸の中心の位置関係を変えて踏み味を変える事ができますが、足を踏み込む時により膝から下の筋肉で足首を支える事になります。1mmから2mmくらいのストレスの差はすぐには体感できなくても、長い距離走るとじわじわと脚に効いてきます。

 

薄いカーボンソールと厚いプラスチックソールのバイクシューズでのペダリングの差は、はっきり膝から下の筋肉への負担の差として体感できます。厚いソールのバイクシューズでペダリングすると、高下駄でペダリングしている感じで、足の角度を支えたりコントロールすることになります。できれば、価格は高いですけど、踏み込む足を安定化させたいなら、薄いカーボンソールのバイクシューズを手に入れて欲しいですね。バイクシューズはできれば換えたくありません。お気に入りのバイクシューズが見つかると、同じモデルを4足、5足と手に入れて、10年くらいは同じモデルを使うようにしています。マヴィックを愛用しているのですが、モデルは違っても同じ厚さのカーボンソールなので、サドルの高さを換える必要がありません。

 

3本マジックテープ止めの軽量なゼリウム、2本ストラップのトライアスロンなど、継続モデルを毎年1足か2足手に入れて継続して使っています。アッパーのフィット感がモデルによって違いますが、ペダルシャフトの中心から足の裏までの距離は変わりません。トウクリップストラップ時代の昔のバイクシューズは、アッパーが本革製だったので、伸びを配慮したり、パワーの逃げを気にして、きつめを選びなさいといわれていました。最新のバイクシューズはソールにクリートを固定するビンディングペダルに対応するシューズになって、伸びやすい本革製のアッパーは無くなりました。

 

バイクシューズの素材は、ナイロンメッシュと伸びにくいシンセティックレザーの組み合せになっています。さらに、ヒールカップの強化、トウカップの強化が行われて変形し難くなっていますから、最初のインプレッションが大事なのです。基本的にはストック状態で左右の足を試しばきして、足に当たらない形とサイズを選びます。季節によって変わる組み合わせるソックスの厚さが変わるのでそのあたりも配慮します。足がむくんだ時の事も考えてサイズ選びしましょう。

 

足の着脱の時に気になるのが開閉形式です。マジックテープ止めのストラップ、バックル式、ダイヤル式のワイヤー締め、3本ストラップ、2本ストラップなどがありますが、バイクシューズの着脱だけでなく、ペダリング中の足のフィット感に関係しますが、シリアスライダーなら3本ストラップやダイヤル式のワイヤータイプでしょう。ロングライドやブルベライダーは好みで選んでいいと思います。フルパワーでペダリングするヒルクライムセクションや、ゴール前などのもがきがないので、足を強く締め付ける必要もないですから。ではでは。