ペダリングは、ライダーが継続的にクランクを回して、時速２０kmから４０kmくらいで走れる、１５０ワットから３００ワットの、かなりのパワーを発揮できる独特な運動です。毎週ライドを走っているライダーでも、脚の筋肉や、股関節周りや体幹の筋肉を使って負担がかかっています。
気が付きにくいですが、膝関節周りや股関節周りの筋肉に疲労がたまることがります。指先で筋肉や靱帯を押すと痛みがある状態です。膝関節周りの筋肉は手でほぐしたり、ストレッチングすることができますが、股関節周りの筋肉をほぐして血流を高めたり、可動範囲をキープする手入れの方法は、あまり知られていません。
股関節のストレッチングは、背中を床に着けて上を向いて寝転がります、片側の太ももの股関節に手を沿えて、可動範囲ぎりぎり股関節を旋回させるように、筋肉を緩みやすくするために、普通に呼吸しながらゆっくり３回ほど太ももを回して、股関節周りで支えている筋肉群をストレッチングしてほぐします。
太ももを旋回させていて、脚の動きに引っ掛かりを感じたり、筋肉や靱帯に痛みがあったら、引っ掛かりのある部分で太ももを旋回するのを止めて、その位置で２０秒ほど、痛くないぎりぎりのストレッチングをして、開放すると脚を動かしやすくなります。
この股関節のストレッチングは、走る前日の寝る前にやっても有効ですし、サーキットを走る寸前にやっても効果があります。ウオーミングアップを開始する前に行えば、いつもよりスムーズに脚が動いてくれるのを実感できます。ストレッチングにかかる時間は２０分程度です、ぜひ試してください。
