クマさんのバイク専科

4月の黒姫合宿のオリーブさんのフィッティング!

冬眠開け1回目が茂木エンデューロのリレー、2回目の黒姫合宿のライドで完全復活したオリーブさんです。タイムのREXインスティンクトで走る姿を見ていて、もう10年以上オリーブさんのバイクのポジヨンを調整しています。黒姫高原でもつくばでも一緒に走っ足りサポートカーから、走りも見ていますし、体力やモチベーションの変化もだいたい把握しています。それでも、もっといい快適に走れるポジションがあるはずというイメージがありました。

 

何年もポジションを煮詰めてきて、変化している体力に合わせて、もっともっとと思っています。でも、どこをどう手をつければいいものかと迷っていました。インスティンクトはエアロ形状の専用シートポスト採用で、2本ボルト止めのヤグラ金具であまりサドルを後ろへ引けない構造でした。それを改善するためにヤグラの金具を加工したものに交換して、ストック状態より20mm前後、シートチューブの角度にして2度分に相当する、かなりさサドルを後ろへ引けるようにしました。前乗りペダリングという感じからは完全に脱しましたが、まだ踏めて回せる腰の位置に、スペシャライズドのBGフィットサドルがぴったりフィットするように、移動できていないみたいです。

 

オリーブさんと走るたびに「快適の要素がどこなのか」を考える、もやもやした状態でした。気になることが常に頭の端っこに残っているような感じでした。サドルの前後位置、取り付け角度、高さも、上りや平地の走りを見て気にしていました。ほぼサドルの前後位置は4月の黒姫合宿の2日間のライド後の調整で、5mmほど後ろへ引くことができました。これでベストなサドルの位置を確保できたみたいで、腰を後ろへ引けて股関節周りの詰まり感から開放されて、足が回りやすくなったと3日目のライドで感じたそうです。

 

サドルの高さも脚が伸び切らない距離になっていることを確認して、長く乗ってもお尻が痛くなりにくいサドルの取り付け角度の設定もできて、3日連続の上り坂があるライドで疲れが蓄積してきているけど、頑張って走る気になったと言ってもらえました。3日目はほんとうに調子良くペダリングできていました。さらに気になったのはステムの高さとライズでした。ステムは50mmのTNIでほんの少しですが前上がりになっています。タイムのXSサイズぐらいまでのヘッドアングルとフォークオフセットの設計の場合、少しハンドリングが軽い傾向になります。もう数年タイムに乗っているオリーブさんは軽めのハンドリング特性に慣れてしまっているとは思います。

 

まったく違和感は無くなっていると思いますが、ブラケットに手を沿えるだけで真っ直ぐ走ってくれるハンドリングにしたいと思っています。ステムの突き出しが水平になるディズナの50mmを探して、26mm対応アダプターを手に入れて、ステムを交換して、アップライトポジションでありながら、ハンドリングが安定する組み合せに変更したいと思います。サドルの前後位置の調整幅は、加工したヤグラでほぼ実現できそうですが、サドルのレールの収まるヤグラ金具の溝の深さがもう少しあった方が、ヤグラの緩みを防止できそうなので、新しいヤグラ金具を用意して、さらにレールの収まる溝をレールの幅に合わせ、しかも深く加工したものを作って交換しようと準備中です。

 

3週間後の20日の日曜日には、佐渡ロングライドですから、今週末に向けて金具を加工して用意して交換しなくては。エアロシートポスト用のシートセットバックできるモデルがあれば交換だけで澄むのに、なんでタイムはそういうのを作ってくれないのかな。ルックのフレームは専用シートポストで、3cm(1cmでシートアングル1度に相当します)くらい、シートセットバックできるカーボンシートポストを採用していますから。同じような構造で作ってくれたら、踏めて回せる腰の位置にフィットするサドルの位置を実現するために、ヤグラ金具の交換とか加工なんてことしなくていいのに。ではでは。