クマさんのバイク専科

カンパニョーロのホイールのチューンナップ

佐渡ロングライドの210kmコースにチャレンジするサトイモさんのタイムに取り付けるホイールを選びしました。組み合せの候補は6パターン考えました。前後輪同じモデル、または、前後異形ホイールで考えてみました。ホイールは全てチューブラータイヤ仕様です。予備タイヤは1本装備で走ります。パンクした場合はナイフでチューブラータイヤを輪切りにして、切り口に指を入れてリムからタイヤを引きはがします。女性でも簡単にはがせます。1本分、約2m10cm巻いたミヤタのリムテープをリムに張って、バルブ口付近の左右4cmのフィルムを引きはがしておきます。

 

予備のチューブラータイヤをサドルバッグから出して、リムへセットしてほぼセンターを出します。リムテープの接着面をカバーしていたフィルムをタイヤとリムの間から引き抜いて、フレンチバルブからガスを注入して、圧力がかかってタイヤを張り付けます。炭酸ガスカートリッジ式ポンプは、ガスを入れ始めて2秒くらいで7気圧くらいにセットできます。2〜3kmおとなしく走れば実用強度に圧着されます。慣れてしまえばパンク修理は5〜10分程度で終わります。リムの構造的にチューブラーホイールは軽くて剛性を高くできます。

 

軽量で踏み込んだときに脚への反力によるダメージが少なく、踏み出しが軽い前後輪ハイペロンに、しっとりとした乗り心地でグリップもショック吸収性にも優れる、ヴェロフレックスのクリテリウム、ラテックスチューブで23mmの太さで250gの一般道の決戦タイヤの組み合せです。もう一つの候補は前後輪異形ホイールの組み合わせで、前輪はハイペロン、後輪はパワーロスなく進むボーラの50mm。

 

ショック吸収性に優れ、長く乗ってダメージが小さい前輪ジョバン二の木リムホイール、後輪はパワーロスの少ないボーラの50mmの組み合せ。前後輪にボーラの35mm。前輪ボーラ35mmに後輪ボーラ50mm。6パターン目は前輪にハイペロン、後輪にボーラ35mmです。走行距離に合わせたり、100km以上走った時の疲れを体験して、快適に長く走るのを目標に選びました。

 

マジカルミステリーツアーでサトイモさんにテスト走行してもらい、後輪はボーラの50mm、前輪はハイペロンになりました。今年のコースは崖崩れのためにコース変更されて、11%の激坂コースへの変更区間があるので、スプロケットは11〜32Tの長ワイドギヤにしました。210kmの後半の上り坂できっと効果的です。

 

カンパニョーロのホイールのチューニングは続いています。SEKというブランドの工具メーカーがありますスエカゲツールという会社の製品群です。KTC と比べるとマイナーブランドだと思いますが、使いやすい工具を考えて作っているメーカーです。100mmストロークのラチェットレンチと、9、5mmのラチェットレンチと、スパナで回せる構造の24mmのソケットを使っています。100mmストロークの小型のラチェットレンチはヘッド部分が円く、付け根もラチェットが組み込まれ、首の角度を変え回せる構造になっています。これを4セット用意して、3・4・5・6mmのアーレンキーのPBのソケットを付けて、組み立て作業のスピードアップをしています。

 

シマノの11段スプロケットの着脱作業をしようとして、シマノ純正のソケットタイプのロックリング工具を紛失していることに気付きました。ハブの中空シャフトに通す棒が付いているロックリング工具を予備工具入れから探してきて、スプロケットリムーバーで回るのを抑えて、モンキーレンチでロックリングを回して外しました。ロックリングの締め付けトルクをトルクレンチで管理したいので、SEK24mmのソケットにシマノのロックリング工具を接着して、専用の工具を作ろうと思いました。

 

SEKの24mmのソケットはスパナで回せて9、5mmソケットのラチェットレンチにもセットできる兼用の工具です。4年前に黒姫高原のコメリで手に入れた農業用機械用の24mmのソケットです。カンパニョーロの取り扱いマニュアルを見ると、スプロケットのロックリングを着脱するシーンのイラストに、トルクレンチの先端にロックリング工具が直接セットされて作業しています。ところがそんなカンパニョーロの専用工具は市販されていません。そこで考えたのがSEKの24mmのソケットに、カンパ純正のロックリング工具を接着して使うことでした。

 

24mmのソケットを探していて、なるべく厚さの薄いものを探し、黒姫高原のコメリに立寄った時に見つけたのが、SEKの24mmの農耕機具用のソケットでした。これにドリルで小さな穴を開けて、ねじ山をタップで立てて、イモネジを2mmアーレンキーでねじ込んで、エポキシ樹脂系の接着剤を塗ってからロックリング工具を24mmのソケットに収め、ロックリング工具がソケットから外れないようにしました。

 

今日はコメリやホームセンターを回りましたが、SEKのソケットが見つかりませんでしたから、KTCの24mmのソケットを手に入れて、南古谷のジャイアントショップで手に入れたシマノのロックリング工具を接着して佐渡へ持って行くことにしました。ラチェットレンチでもスパナでも使えるので、佐渡のホームセンターでSKEのソケットを探してみよう。

 

カンパニョーロの後輪のボーラ50mmのハブの回転部のボールベアリングを交換することにしました。というと、セラミックボールベアリングのカルトだと思うでしょう。セラミックボールベアリングはボールレースカップやコーンのベアリングが接触する部分を攻撃するので、スチールボールベアリングの交換です。カルトの場合はウルトラとかカルトベアリングという表示がされています。カルトのボールレースカップには、耐摩摩耗性を高めたステンレス製のトリートメント加工を施されたカップがハブにセットされています。

 

スチールボールのリテーナーキットでもハブの回転は十分にスムーズです。ボールレースカップとコーンにはテフロンをコーティングして、グリスはカンパニョーロです。新しいスチールボールベアリングのリテーナーをセットして、シールドも新しいモノをセットしました。昨日から今日にかけてハブとフリーボディを4回も分解組み立てと、球当たり調整をしました。これで完璧でしょう。ではでは。