クマさんのバイク専科

スポーツバイクを初めての女性ライダーのバイク

7月の20、21、22日の黒姫高原るんるん合宿へ、Nチーフプロデューサーの奥様とHちゃん4歳が参加を表明しています。一緒に同僚のタイムユーザーのNさんも参加するそうです。スポーツバイクが初めてのN奥様はバレーダンサーの経験があって筋力もあるし心肺機能も高く、かなり走れそうです。バイクやヘルメットを貸し出すことになって、タイムのインスティンクトのXXSサイズを改造中です。スプロケットは斑尾高原を乗って上れるように、フリーのスプロケットは11〜32T、フロントのチェーンリングは50×34Tです。ローギヤは34Tも検討しようかな。

 

ステムの付き出し寸法はバズーカの68度対応の50mmを前上がりに設定して、一番高い位置に固定すれば、サドルの上の面の高さとステムの突き出し部分がほぼ同じになって、この設定で楽にエルゴパワーシフターのブラケットを握れるはずです。ブレーキはシマノの3支点のキャリパーでストッピングパワーもあるし、ブレーキレバーの引きも軽く設定しているので、女性ライダーの手でもダウンヒルで問題なくブレーキングできるはずです。タイヤはコーナリングやブレーキングのグリップ力を高めるために、25mmのチューブラータイヤの採用も検討しています。

 

さて問題はお尻の痛さに直結するサドル選びで、BGフィットの幅広で厚いパッド入りのレディースモデルにするか、ふかふか気味のパッドが入っている男性モデルにするかです。座骨の広さから考えると細身の男性モデルがフィットしそうだな。後ろへ引けるようにタイムのエアロのシートポストのヤグラを改造します。ペダルは普通のシューズでペダリングできるように、スパイクピン付きの滑りにくいフラットペダルを発注しました。とりあえずはビンディングペダルではないスポーツバイクで、野尻湖の周回道路を走ってもらって様子を見ましょう。急な上り坂はサポートカーで移動して、下りだけを楽しんでもいいですしね。

Nさんの奥さまが、7月の黒姫高原るんるん合宿で走る貸し出しバイクを組み上げました。BGのレディースサドル、突き出し部分を前上がりにセットする68度の50mmステム、スニーカーでも滑りにくいフラットペダルなど、順調に思っていたパーツが手に入りました。コンポーネントはカンパニョーロの旧型レコードの10段仕様。リヤホイールにはカンパニョーロの10段スプロケットと、シマノのMTB 用の32Tのスプロケットの加工したものを組み合せて組み上げました。タイムのインスティンクトのホワイトベースのメタリックブルーのライン入りのバイクは、白いBGのレディースサドルが付いてカッコいいです。

 

溝付き穴開きの女性用のモデルですが、欧米人に合わせた後ろが幅広のデザインではなく、小柄な日本人女性にフィットする幅です。パッドは厚くてやや硬め、プラスチックベースはカーボン補強無し、座骨の部分はパッドが厚く底突きしにくく、穴あき溝付きの中央から先端にかけての形状で、性器への圧迫や接触を避けられるデザインです。どかっと座っても快適に走れそうです。フロントは振動減衰性の高いジョバン二の木リムホイール、リヤはコリマの40mmディープリムの28本スポークを組み合わせる予定です。タイヤは23mmのヴェロフレックスのクリテリウムを、体重に合わせてフロント6気圧、リヤ6、5気圧に設定します。

 

細いロードバイクのタイヤのリジッドさや、ハンドリングの軽さを不安定と感じるはずなので、ホイールもタイヤも、しっとりとした乗り味になるように設定する予定です。公道の舗装路でのショック吸収性と、ブレーキングやコーナリングでのグリップ力のバランスを考えました。ブレーキレバーの引きは、先端で抵抗の大きくなるリヤでも、300gの力で引くとブレーキが利き始めて、350gくらいでフルブレーキングになるようにチューンナップして、ブレーキレバーの引きをより軽く設定しています。コーティングされたブレーキケーブルのフリクションを徹底的に排除するため、ブレーキアウターの長さによるアールの大きさによる抵抗、アウターストッパーやアウターの切り口とインナーケーブルとの摩擦を減らしています。

 

ブレーキケーブルの抵抗を極限まで減らしているから実現できるのですが、さらにブレーキの動きをスムーズにするために、ブレーキキャリパーのリターンスプリングのバネレートをぎりぎりまで低くして、ブレーキレバーがスムーズに戻ることを確認して、チューンナップしてあります。アルテグラのブレーキにカンパニョーロのカーボン用のパッドの組み合せで、ストッピングパワーも大きく、危険回避のために安心して止まれたり、スピードをコントロールすることができます。長い下り坂でブレーキをかける時間が長くなっても、手がいっぱいになってブレーキレバーを引けなくなることは避けられます。

 

まずは初日に固定式のローラー台にバイクをセットして、フィッティングしてから、野尻湖の周回道路を一緒に走ることから始めたいと思います。上り坂のきついところはサポートカーに乗って、下り区間だけ走るのもいいんじゃないでしょうか。上越市までの下りの走りも楽しんで欲しいな。7月の合宿は、長野のおいしい野菜や果物、黒姫高原よーグルトが待っています。シャインマスカットの栽培が地元で流行っています。そのまま食べられて美味しいです。ではでは。