クマさんのバイク専科

オリンピックのサッカーは特殊なルールが採用されています。
男子はアンダー２３の選手が地区予選を勝ち上がり、出場権を国が獲得して、
オリンピック本番のメンバーはアンダー２３の選手の他に、
オーバーエージの選手数人を入れるか入れないかは国の裁量になります。
女子は年齢制限無しのナショナルチームが地区予選を戦い、オリンピックメンバーが選ばれて戦うことになります。
男子はオーバーエイジのトップチームからピックアップしたエース格の選手を入れるか入れないかで、
いままで戦って来たメンバーバランスの再構築が必要になります。

しかし、サッカーの世界ランキングは試合では役に立たない、という定説はやっぱりという結果でした。
日本の女子サッカーがオーストラリアのパワーサッカーに対して、これほどもろかったとは意外な結果でした。
これまでもアメリカのパワーサッカーに対して壁があって、ももろい面を持っていましたが、
これだけディフェンスが大崩れすることは最近ではまれです。
宮間選手と大宜味選手のキャプテンシーに期待している。
澤選手の抜けた穴が大きいのかもしれないけど、もういないものはいないんだから。

オリンピック予選は開き直ってやるしかなくなりましたね。
だけど格下と思っていたオージーに３－０とは驚いたな。
日本チームは点を取るためシステムが２系統あって、そのどちらが機能するかをあいてチームはマークするのに、
少なくとも4人は警戒に当たっていました。
それが攻める側の日本にとってはアタックでもディフェンスでも優位に働きました。
日本の２系列の球回しの主役になっていた澤選手と宮間選手、澤選手はいなくなっているし、
宮間選手を徹底マークすれば、危険な球の主な供給源を封殺できると、
オージーはやるべきことをやって来た感じ、明らかに研究されています。

でも、ワールドカップや全開オリンピックの上位国なんだから、そんなこと当たり前ですから、
澤選手なみのインパクトがある選手を育てられなかったのかな。
しかし、1点、２点目と取られて、浮き足立つ日本チームはどう手を打っても立て直しが効かなかったですね。
自分が何をすればいいのか分からない感じでわさわさしているうちに、後半も終わってしまった感じで、
今後の試合でのディフェンスの個々の対応のテーマがどうなるんだろう。
０で負けたのも問題だけど、次の戦いのディフェンスの方が問題ですよね。
課題がいっぱいな感じの試合だったから、次の試合には修正して対応できると言うかもな。

でも、このオリンピック予選、１０日で５試合ですよ。そんな立て直す時間ってあるのかな。
体力の回復とメンバーの入れ替えのフォーメーション作りだけで忙殺されることにならないといいけど。
澤選手がいないことでこうなったとは言われたくないでしょうから、きっとなでしこは頑張るね。
だけど３－０という結果はけして首脳陣も新生なでしこジャパンの選手も望んでいた結果とはかけ離れているだろうから、
ここからはエンジン全開でいかないとね。
しかし、スポーツはやってみないと分からないという事があるよね。

負けてもとか、負け続けてもとか、なでしこサッカーは国民から見放されないポジションに到達しているのかな。
サッカーで食べられる女子選手は何人いるのかな。まだまだ満足感とか安心感なんか選手レベルでは生まれていないだろうけど。
日本のリーグだけでなく、世界のリーグでプロ契約した日本人助っ人選手がリーグでのリードオフマンになって、
世界の経験値をフィードバックして、これ女子の試合じゃないみたいな迫力とスピードと言われるようになってほしいですね。
宮間選手、ノリオ監督、女子サッカーを文化にしてくださいよ。頑張れ。

日本の自転車競技も２５０m室内競技場での戦いは、ほとんど報道されないマイナー競技で、
ラグビー並みにルールも競技も普及していないと思います。
なでしこジャパンはワールドカップでは世界一、オリンピックでも銀メダルを獲得したから、
注目度がないわけじゃないけど、ピストの競技は観客少ないもんな。
だけど、日本人選手がピストで活躍する可能性は低いな。ポイントとオリンピックスプリントくらいかな。
ロードもコースのプロフイール次第だけど、ちょうどいいはずの年齢の新城選手はトラブル続きだしな。

男女とも複数人数のオリンピックのロード競技出場枠の確保すら難しそうです。
出られないんじゃ、結果もないし、注目のされようもないからな。
ナショナルチームとして、戦略的な出場枠を獲得できるポイント獲得や、
アジア地区予選などでの出場枠獲得ができないでいるのは、日本の自転車競技の協会の伝統だからな。
ではでは。