クマさんのバイク専科

たまごさんのタイムのエッジとVXRSのポジション

7月の黒姫高原るんるん合宿に参加したたまごさんは、黒姫合宿に長く使ってポジションがオールラウンドで対応できるよう煮詰まっているエッジと、1年前に手に入れた復刻版のVXRS の2台のタイムを持ち込みました。エッジのポジションは、たまごさんのバイクポジションのマスターピースになっています。これは絶対に設定を動かしたくないほど気に入っているそうです。ロングライドいバントなどで使っているバイクです。

 

エッジのクランク長さが165mm、VXRS はカンパニョーロのアニバーサリーモデルのコンポーネントで170mmクランクと言う、ライダーのパワーを伝える部分に決定的な違いがありました。ペダル軸の描く円は5mm差があると約15mm円周は長くなります。これはかなり大きな差です。エッジは165mmの長さのクランクに合わせてサドルの前後位置やとr付け角度や高さが調整されて、パワーを発揮できて回しやすい腰の位置をサポートしています。

 

そのエッジのポジションを基準に、乗鞍のヒルクライムレースの本番で使うVXRS のポジションを作り上げて、実際に斑尾高原へのコースで上り坂を走っているフォームやペダリングを見て、クリート、サドル、ハンドル、ステム、ブラケットの位置を微調整する事になりました。たまごさんは、初日のフィッティングを終わったら、たま旦さんと乗鞍へ移動して、マウンテンヒルクライムの22kmのコースを2日間に渡って数本走って、レースイベント本番で使うVXRSのポジションを確認する予定だそうです。

 

たまごさんのパワーやウエイトならタイムの旧モデルのエッジは、ロングライドには最適なフレーム剛性です。ところが、数年前から乗鞍の22kmのコースで競われるヒルクライムにチャレンジを始めました。平均時速23kmで優勝が見えて来ます。昨年のヒルクライム大会は、前日からの強い雨で路面が冠水して、7km地点までの短縮コースでの開催になりました。たまごさんは30分のウオーミングアップをして、スタートに臨みましたが、スタートしてしばらくは、ビンディングペダルに足が巧く収まらず、ビリからのスタートになりました。

 

それでも短距離でビリから追い上げて5位入賞でした。これからたまごさんが得意とする急斜面というところでのフィニッシュとなり、先頭のライダーまで見えていたそうです。22kmの長い上り坂は、ただクランクを回していただけでは早く走りきれないと分かり、250ワットを1時間発揮できるまでに強化してきています。これなら踏んで回して上り切る事が柄で切るでしょう。時間も1時間と少しのはずです。

 

タイムのエッジは確かに快適だけど、VXRS みたいに踏んだだけグイグイ前に進んでくれる感じがあって、ヒルクライムの本番ではこれのポジションを最適化して乗りたいそうです。ところがエッジのポジションをそのまま移植できない部分があります。それはクランクの長さの違いで、エッジが165mm、VXRSは170mmなのです。だから単純にポジションを移植したとしても、同じフィーリングにはならないのです。

 

上死点では膝の位置は高くなって、屈曲した脚の膝関節はほんの少し深く曲がり、上死点を足が通過して脚を伸展させて踏み込むタイミングも、クランクが5mm長い分遅れます。もちろん余程頑張らないと5mmのクランクの長さの差には慣れる事が難しいのです。それはクランク5mmの差は、ペダル軸が描く演習が役15mm伸びるし、上死点方向に5mm脚が上がり、3時の位置でも足が5mm前に出て、下死点で5mm脚が伸びます。当然、同じケイデンスをキープするとしたら、脚の動きは大きくなってパワーを使います。

 

前に5mm移動しても、クランクを踏み出す位置をより早くして、ペダリングの効率をアップするために、センターもしくは、やや前乗り設定になっている現在の腰の位置を2mmほど後ろにするために、サドルのレールをわずかに後ろへずらし、正規への圧迫を避けるためにサドルの取り付け角度は前下がりに設定、腰の前後位置に合っていると、前下がりでも腰が前にズレる事はありません。そのもっとも難しいサドルの設定もマッチしてきました。しかし、根本的なクランクの長さが違うので、同じような走行フィーリングに設定するのはかなり難しいです。ではでは。