SRMメンバーのIさん、以前から計画されていたピナレロのクランク交換とアルテグラ組替え計画のご注文をいただきました。
5800の50-34T、165mmクランクをご使用されていましたが、もう少し短いクランクをということでスギノのOX901、160mm長クランクへの変更です。
坂間も最近ニューマシンでクランク長を変えたんですが、マッチする長さにすると数段回しやすくなります。よく言われる選び方は身長の10分の1の長さにする、ということです。
身長170cm(1700mm)の人ならクランク長170mmということです。
確かに身体的な面からは目安になるかも・・・しれませんが同じ身長170cmの人でも体重の多い方もいれば少ない方もいます。普段の走り方や体型などを参考に選ぶと良いです。
ちなみに坂間は165mm→167.5mmと若干伸ばしました。
理由は、165mmで回しているとき、調子がいいとどうも回しすぎてしまう癖があるからです。そこですこしだけ長くすることで回転径を大きくしもう少しトルクをかけやすくすることが狙いです。
Iさんの場合は短くしてもう少し回しやすくするため、ということでした。クランク長を5mm短くするだけで回転距離約30mm分早く回すことができます。回しやすくなれば体のマネジメントも効きやすく、坂道もラクになるはずです。
今後のライドが楽しみですね。
話をピナレロさんに戻します。
クランク以外はR8000のニューアルテグラへのアップグレードです。
調整中に顕著に効果が見られたのはレバーとFDです。
レバーのシフト操作について、5800だとレバーの押し込み量の範囲が少し広めなので押し方によってしっかり変速するときとしないときがあります。
R8000のレバーはその押し込み量自体が少し少なめに出来ており、リアのシフトダウン、フロントのシフトアップの際のシマノレバー特有の押し込みが少なくなりました。且つ、軽い動作で反応してくれるようになったので、5800と比較すると明らかにレバーの変速フリクションが軽くなりました。
ニューアルテグラのFDの改良点はショートノーズ化されたこと、ワイドタイヤへの対応、アジャスターボルトの追加です。また、調整方法がこれまでのFDとは全く異なるやり方となりました。トリムを中心にテンション量を調整するので、今までよりもさらに綿密にちょうど良いワイヤーテンションに調整することが出来るようになりました。
乗っていただければ必ずすぐに分かる変化だと思います。
コンポーネントが気になる方、この夏にシマノの最新技術を体感してみてはいかがでしょうか。