職人マツナガ通信

1月29日

穴あけ加工Ⅳ。
SさんのDI2化加工、最後の加工DHバーです。
Sさんのご希望で、このDHバーの先端にも、変速スイッチをとりつけたいとのこと。
ご使用DHバーは、ショートサイズのしかも先端がつながった形状。
通常は変速スイッチは取り付けないタイプ。
まずは、スイッチボタンがどうやってとりつくかを考える。
これは、DHバーをつなげるための金具をうまく使って問題解決。
お次は、DI2ケーブルを通す穴あけ。
できるだけ、ケーブルはDHバーを握るとき邪魔なので、バーの中に収めたい。
実際にバイクに取り付けて、DHバーを握ってみる。
いろいろ考えてみて、DHバーのつなぎ手のすぐ根元からバーの中に入るのが一番よさそうなことがわかる。
穴あけ位置を印をつけて、ドリリング作業です。
その前に、バーの後ろから、バーの内部を懐中電灯で照らして、突起物がないかを確認する。
穴をあけたはいいが、障害物があり、ケーブルを通せない、なんてことになったら大変なので。
内部は、先端の曲がっている先はみえないが、きれいに成型できている。
これなら大丈夫だろうと、まずは、3㎜のドリルで穴をあけ始める。
ドリルをバーにおしつけて、削っていくと。
かなり削ったのに、穴が開いた感が感じられない・・・・・・・。
更に押していくも、やはり、感じない。
ありゃりゃ、これは、DHバーの先端内部は、カーボン繊維がかたまっていて空洞になっていないのか!
ん~、さ~て、どうしようか。
開けてしまった穴を接着剤でうめるか・・・・・・。
念のため、バーの後ろから細い棒を内部にいれて、どのあたりで壁になているのかを確認してみる。
どうも、ちょうど穴をあけた位の位置までカーボンがかたまっているようだ。
もうほんの少しのよう。
ここは、勝負だ!
ということで、ドリルを縦にいれみると。
お~、なんとか開通した!
何とか無事に予定通り穴をあけることができました。
あ~、ほんとにこういう作業は何が起きるかわからない。
えがった~。