職人マツナガ通信

12月13日

曲線美。
エンドとチェーンステー材のローづけ(溶接)が終わったら、
お次は長さ出しのカットです。
シートチューブとリアタイヤ間の距離を10mmになるように、
計算したリアセンター寸法にカット、
BBの曲面にあるように、ミーリング作業をします。
そして、
Oさんから、頂いたプロジェクトM企画書に、
”柔らかい丸みを帯びつつすっと真っ直ぐにのびた形状でした。
アレをみた瞬間に、チェーンステーは絶対にクロモリでお願いしようと決心しました。


これだけは譲れません。”
とあった、OさんがプロジェクトMの中で大きくこだわっている、
つぶし作業となります。
まん丸のチェーンステー材そのままでは、
フロントギャガがあたってしまうので、
ギャがあたってくる部分を逃がすために、
楕円にプレス加工します。
プレス型は自分でつくった木型をつかって、
万力でプレスします。
木型でじんわりとつぶしてくことで、
エッジがとがらないなめらかな曲線がでるんだと思います。
油圧プレスで加工したものとは明らかに形状が違いますね。
プレス作業がおわると、ローづけ部分をヤスリで仕上げて、
チェーンステー材のできあがりとなります。

どうですか、Oさん、あなた好みの曲線美となっていますかね。
これをみて、美しいと魅せられてしまうOさん、
ボクと同じで、成人男子としてピントがずれてきてしまっているかもしれませんよ。