職人マツナガ通信

2002年 5月29日

今日の定休日も、ショクニンガオ100%でおシゴトです。
でも、今日はフレームを待っていただいてる、みなさんに、あやまらなければなりません。
何ヶ月もまっていただいているお客さんを、さしおいて、どうしても先に仕上げなければ、ならないシゴトができてしまい、今日はそのシゴトしてました。
 
どうしてもやらなければいけないシゴトとは、福島コ~ジ選手(昨年のジャパンカップ日本人最高位)のフレームつくりです。
なんとかして、今年の全日本にはボクのフレームを使いたいとプロポーズされて、何となく彼のペースにまきこまれ、いつの間にかつくることに。
選手は、その活動生命はそう長くないし、2002年の全日本は今年しかないので、何卒お許し下さい。
 
世界の舞台で闘おうとしている選手は、日本の自転車ファンみんなの宝物であり、彼らのレースぶりにみんながゲンキをもらえると考え、あえて、割り込ませてシゴトさせてもらいました。
 
彼のフレームはどんなフレームかというと、ボクがつくった中で、アサダ監督(BSアンカー監督)の脂ののりきった現役のときつくったフレーム以来の頑健タイプカーボンフレームです。
今回はとくに、おニューのオーバーサイズカーボンチューブを、ダウンチューブに採用しました。
ヨーロッパのあれた路面をやさしく緩和してくれ、かつ、もっているパワーを細大漏らさない、踏み心地のある、エレガントなフレームに。
 
しかし、彼にこの繊細な乗り味がわかるだろうか・・・・。
とにかく、みなさんのフレームをさしおかせてんだから、もし活躍しなかったら、ガンガンいってやってください。
わかってんだろうな、コ~ジくん、君のフレームはみんなの応援の賜なんだからな。