職人マツナガ通信

2002年 6月12日

今日もシゴトしてました。
だけど、朝は店を開けるプッレシャーがないせいか、目が覚めると11時、ありゃ、思いながらも、まっ、定休日だからと、豆をひいてカップチーノのつくって、しばしの休日気分のブランチをとって出社(というのか?)
 
今日は、カーボンフレームの、チューブ差し替えシゴトしました。
ボクのつくるカーボンは、ラグ(つなぎ手)が、クロモリなので、カーボンチューブの破損に関しては、差し替えがきくのです。
まあ、カーボンチューブが破損するってことは、めったにないことなのですが、180cm以上の身長と80kg近い体重のオーナーが、かなりのスピードでコーナーでこけたたということで、カーボンチューブが割れました(おれることはまずないです)。
作業は新品つくるくらいかかりますが、新品買うよりコストがかからないので、ご希望があれば、ボクのつくったものは、すべてリペアします。
 
修理って手間かかるのですが、シゴトとしてはスキです。
どうしようもない状態のものが、修復して新品同様になった時の、自己満足感は楽しいものです。
でも、この新品同様ということが大事で、いかにも修理してあります、という状態では、やり手としては、満足いくものではないのですね。
ただ、どうしても仕方ないものは間々ありますが。
修理というものは、新品をつくるより腕がいることなのかもしれません。
また、なおしても使いたいと思うオーナーの、思い入れもうれしいものです。
ただ、世界で有数の人件費の高い国ですので、かかってしまう手間とコストのバランスが、あまりに不均衡になってしまうと、こういうシゴトは継続は難しいですね。
現に、伝統のある職人仕事が、日本からどんどん消えているのが現実なんですよね。
 
新品買うより安いから、といわれるのではなく、どうしてもこれを使いたいから、修理して欲しいと、いわれてるようなものつくっていきたいですね。