職人マツナガ通信

4月11日

リアエンド修正。
アンカーを駆る地元のTさん、通勤用に使っているクロモリのMTBのエンド修正修理でお持ち込み。
リアエンドブラケットの修正用のホィールを入れたところ、
リアハブのクイックがちゃんと締まらない。
なんと、ブラケットがまがっただけではなく、エンドそのものが曲がってしまっている!
こりゃ、かなり重症。
通勤途中に段差につまずいて転んでしまったとのことでしたが・・・・・・・。
なので、リアエンドブラケット修正工具を使う前に、
カンパニョーロのエンド平行修正工具をつかって、エンドの平行をだします。
この工具クロモリのバイクが減った昨今では、登場の機会がめっきり少なくなってしまいました。
久々の登場!
工具をリアエンドに挟んでみると、一目で右側が曲がっているのがわかります。
これを工具をもって、エイ、ヤ、っと力ずくで曲げなおします。
工具の筒が一直線になったら平行にもどった事になります。
エンドの平行がもどったら、今度はブラケットの修正です。
リアエンドブラケット修正工具を、リアディレイラーの取り付けねじにいれようとすると。
ネジが入っていかない。
穴も曲がって変形してしまっている。
そこで、ねじ山をタップ立て直し。
ようやく工具が使えるように。
10㎜近く内側に曲がっているのを、これもリアエンドブラケット修正工具をもって、
エイ、ヤ、っと力込めて戻します。
ふ~、これでもとの形状にもどりました。
しかし、これだけ変形していても、元に戻せる鉄の靭性度の高さはすばらしい。
アルミだったら、きっとボッキっとおれていたでしょうね。