職人マツナガ通信

7月31日

TさんのプロジェクトM、チェーンステー取り付けです。
 
治具のセットがおわったら、下ごしらえの終わった部材をのせていきます。
BBをロストワックス製にしたので、いままでと手順が少し変わります。
一番最初に治具上にセットするのがチェーンステーとなります。
リアセンターは415mmと少し長めに設定しています。
リアエンドを治具にセットして、
まずはリアエンドのチェーンステーと突合せがピッタリ合うように、
フライス盤にエンドミル刃物をセットして、
チェーンステーの末端を削ります。
これも最初はすべて手作業をで削っていました。
あるとき思いついてエンドミルを使ってみたら、ばっちり作業ができたんですね。
これで精度と作業スピードが数倍アップです。
突合せが加工できたら、お次は長さカットとです。
治具上で実測して旋盤でカットします。
カットできたらBBシェルに差し込んで、治具にセットしてみます。
OKですねバッチリです。
お次は、チェーンステーにフロントギャが当たってくる部位のつぶし加工です。
つぶす位置をこれまた実測して、
万力にお手製の木製プレス機をセットしてつぶします。
まん丸のチェーンステーが、楕円上になりました。
これ木製のプレス機をつかうことにより、
つぶれるエッジ部分が丸みを帯びて、なんとも優しい曲線になるんですね。
これでチェーンステーの加工は終わりです。
BBに差し込んで、リアエンドに仮ロー付け(溶接)をします。