職人マツナガ通信

8月24日

TさんのプロジェクトM、接着です!
長さのプレカットが終わったカーボンチューブを、
ラグに差し込んで治具に収めていきます。
この時に、長さを微調整します。
セットしては、外して長さを少し削って、またセットをして繰り返します。
この時に、あまりにキチキチの寸法でやってしまうと、
接着剤の熱硬化時にカーボンチューブが膨張するので、
内部応力が残ってしまい、あまりよろしくないので。
セットしたときに、ほんの少しガタがあるようにいい塩梅に削ります。
まずはシートチューブ。
そうしてダウンチューブ。
最後にトップチューブをあわせてこれでカーボンチューブの準備完了です。
この時にボトルケージ穴も位置を確認して、下穴をあけておきます。
ここまできたら、カーボンチューブの接着部分を、サンドペーパーで面を粗いします。
接着剤のつきがよくなるようにです。
ついで、ラグパートのカーボンチューブが差し込まれる部分の内面もリューターで面を粗します。
そうして、シートチューブは薄肉チューブなので、カーボンチューブ内面に、
フロント変速機バンドがくるところと、シートチューブが上に伸びるシートラグの上部付近に、
アルミの補強チューブをいれるのでこれを準備します。
お次にカーボンチューブ、ラグパートの完全脱脂をします。
で、ようやく接着剤塗布となります。
カーボンチューブ、ラグ内面に隈なく接着剤をぬります。
そうして、治具にセットです。
チューブの差し込む順番も決まっていて、
三角形なので順番待ちが得ると組めなくなります。
フ~、セットできました。
このあと加熱器で加熱して接着剤を硬化させます。