職人マツナガ通信

11月30日 ケーブル通し!

メンテナンス作業をしている、スタッフサカマが相談があるという。
この相談というのは、たいてい厄介な作業事が多い。
果たして、話を着てい見ると。
やっぱり、やっかいな仕事であった。
ジャイアントのオーバーホール作業でのブレーキケーブル交換作業。
リアブレーキケーブルはトップチューブ内蔵タイプ。
ケーブを内蔵するためのトップチューにねじ止めてしてある内蔵蓋が、
ネジが完全腐食接着してしまい、全く取れないとのこと。
通常はこの蓋がとれて、ケーブルを通すには十分な穴がみえてくるのですが。
ん~、これにブレーキケーブルを通す・・・・・・。
さ~てどうするか。
唯一の救いは、トップチューブとヘッドチューブの付け根の、
ヘッドチューブ内側が大きく空いていることだけです。
とりあえずライナーを入れ見ようとすると、はいっていかない。
ヘッドチューブ内側から手を入れて、蓋の内側をさぐると、
インナーワイヤーのガイドがついている。
これがついていると完全にアウト。
なので、まずこのガイドを外すことに。
これも汗で腐食してしっかり内蔵蓋に張り付ている。
これを何とかしてはずす。
これがはずせたら、ライナーは通るようになりました。
さて、お次はどうするか。
ヘッドチューブの内側に大きな穴があいているので、これを使えないか。
考える、考える。
すると、ヘッドよりの内蔵蓋から糸をいれて、それをヘッドチューブ側に出す。
シート側の内蔵蓋から糸を入れてそれを、ヘッドチューブ内側に出す。
でてきた、二本の糸をつなげば、トップチューブの中を一本の糸がつながるのではないか。
と思いつきやってみる。
シートチューブ側の内蔵蓋から糸をいれて、得意のエアガンで糸をおくってヘッドチューブ側に出す。
厄介でしたが、何回かやるうちにヘッド側にでてきました。
ヘッド側の内蔵蓋から糸をれいて、これを手で探ってヘッドチューブからだす。
お~、これで二本糸が出てきた。
この二本を結んで通しておみると。
お~、とりあえず内蔵蓋間に糸が通った。
さて、ここからどうやってガイドになる、ライナーかインナーワイヤーを通すか。
糸の先に、インナーワイヤーをセロテープでつけて引っ張てみる。
途中で外れてしまい失敗。
糸の先にライナーをセロテープでつけて、引っ張てみる。
やはり、これも途中で外れてうまくいかない。
ん~、どうしようか、内蔵蓋間に糸はとおすことができたのですが。
このあと、いろいろ試行錯誤しながらやってみて。
結局、インナーワイヤーを糸の代わりに二本入れて。
その二本のインナーをライナーでつないで引っ張ることで通すことができました。
ふ~。