職人マツナガ通信

12月2日 ベンディング作業です!

トーキョーのTさんのオーダーフォーク、いよいよベンディング作業です。
フォーク作り要のブレード曲げ加工です。
クロモリフレーム全盛のころは、よく作業をしていたのですが。
カーボンフォークが主流になってからは、作業回数がかなり減りました。
左右のブレードを誤差なく均等に曲げなければならないし、
失敗はゆるされない、一発勝負なので緊張します。
曲げ作業の前に、Tさんに確認。
ブレードの曲がりは、大きいアールで刀のような曲げいいか。
それとも、オールドスタイルの、ブレードの先で曲げたほうがよいか。
Tさん、オールドスタイルの先曲げをご所望。
そうでしょ、そうでしょ、ここまで極端なフォークをつくるので、
ボクも先曲げのオールドスタイルがいいなぁ、っと思っていました。
さて、曲げのタイプも決まり、実作業です。
ボクのフォークつくりの方法は、ブレード片方ずつ、
バーナーで熱をかけて曲げていきます。
曲げる量は、オフセット量によってかわってきますが、まったくの勘です。
片方曲げます。
こんな感じ。
治具で測定すると、ほぼ設計のオフセット量に近くいきました。
ふ~。
続いて、逆側のブレードを曲げます。
治具にセットして、両方のバランスをみます。
若干、ずれています。
もう一度バーナーで熱をいれて、曲げ修正します。
お~、ばっちりそろいました。
こんな感じに曲がりましたよ、Tさん!