職人マツナガ通信

12月15日  チェーンステー補強完了!

Uさんのグストチェーンステー補強作業。
ステンレス板が切り出せたら、曲げ作業です。
これが、厚さ0.2mmとはいえ、
ステンレス板なので、反発力があり曲げるのは厄介です。
いろいろ工夫して、チェーンステーの角のまるみあうように曲げます。
こんな感じでできました。
お次は、この補強板をチェーンステーに接着です。
以前この作業をしたときは、常温で硬化する強度の高い接着剤があったのですが。
今は、その接着剤は、劇物がはいっていることで発売禁止となってしまい手に入りません。
なので、フレーム製作時と同じ、熱硬化型の接着剤でつけます。
チェーンステーの補強板がくる範囲の塗装をはがします。
そうして、接着剤を縫って補強板を貼り付けます。
さて、加熱です。
シリコンラバーヒーターの板状のものを、
補強板にピッタリ沿わせて加熱すれば大丈夫と考えていましたが。
この方法だと、いまいち加熱部分が均一にならず、硬化しない部分がでてしまう。
フレーム製作時に使う加熱器は、外側から熱を充てるタイプなので、
塗装が乗っているフレームにつかうと、塗装面を焦がしてしまう可能性があります。
なので、今回のグストには使えません。
ん~、最後の最後でちょっとてこずる。
いろいろ考えて、補強板の大半の部分はしっかり硬化しているので、
硬化していないところは、ちょっと接着強度がさがりますが、
常温硬化の別の接着剤でつけることに。
ふ~、チェーンステー ステンレス補強板取り付きました。
こういうフレームの加工は、加工後の保証の問題や、
オーナーがどんな乗り方をしているのかをわかって、どの程度の作業をするかを決めます。
なので、当店で販売したバイクのみお受けさせていただいています。
ご了承ください。