職人マツナガ通信

12月21日 ピラー補強!

オーダーフォークのご注文のトーキョーのTさん、
この割れ、ピラーの締めすぎで割れてきてしまったと思います。
カーボンのピラーには、ありがちな症状ですね。
この割れをこれ以上広がらないように、
カーボンピラーの内側に、アルミの補強パイプを接着します。
まずは、ピラーの内側に補強で入れるアルミパイプ原管を用意。
このアルミパイプを、ピラーの内径にぴったりはまるように、
旋盤で外径を削ります。
ぴったりに削れたら、ピラーの内側に接着をぬって挿入します。
接着剤を熱硬化させるために、
シリコンラバーヒーターと温度コントローラーをつかって熱をかけます。
この温度コントローラーを使わないと、180度近くまでシリコンラバーヒーターの熱があがってしまいます。
これを適温に保つためにこのコントローラーが役に立ちます。
これで接着剤が硬化したら出来上がりです。
 
こういうパーツの加工は、加工後の保証の問題や、
オーナーがどんな乗り方をしているのかをわかって、どの程度の作業をするかを決めます。
なので、当店で販売したバイクのみお受けさせていただいています。
ご了承ください。