職人マツナガ通信

3月4日 ラグチューブ作り

SさんのプロジェクトM、お次はラグ用チューブの加工です。
カーボンチューブがはいってきて、各部をつなぐパートです。
加工に旋盤を使います。


まずは、原管をだします。


ラグ用チューブ、ヘッドチューブです。
ヘッドチューブは、OSサイズ用のヘッド小物がつくように内径34mmΦのチューブを用意します。
このチューブを旋盤に加えて、肉厚をSさんにあわせて1mm厚に削ります。
現行のバイクは0.9mm厚なのですが、Sさん、もっと剛性がほしいということで。0.1mmアップです。
そうして、図面の指定長さにカットします。


ラグ用チューブも、同じように肉厚を削りこんでいきます。
この厚みも、現行は0.8mm厚なのですが、0.1mmアップさせて、0.9mmに仕上げます。
肉厚が削りおとせたら、お次は各パート、接着に必要十分な長さにカットします。
この必要な長さは、クロモリのフレームを作るときのロー材の強度と、
プロジェクトMの製作に使う接着剤の強度をくらべて、
それを基に計算をして、使用中に接着部の剥離がないように、かなり安全弁の考慮した長さになっています。
おかげで、ボクが作ったフレームで、通常使用中のラグとカーボンチューブの剥離は一件もありません。
さて、まずは、肉厚、長さの加工終了です。