抵抗削減2。
バーナーの変速機の取り付けは通常と変わりません。
今回はカンパニョーロのスーパーレコードバージョンです。
上ガイドプーリーはシマノの左右に動くタイプのものが使われていました。
下テンションプーリーに15Tという大きな物がついてます。
これだけ大きいと当然チェーンの長さも変わってきます。
カンパニョーロの新品のチェーンをとりつけましたが、詰めたのは二コマだけでした。
ここまではOK。
次は、ゴアライドオンのシフトワイヤー交換です。
予めクマさん事アドバイザーの藤下さんから癖を聞いていたので、
小学校のお絵かきともメモ書きともつかいない取り扱い説明書をみてあわてることはありませんでした。
このプロフェッショナルシステムは、
インナーワイヤーに人工血管などにつかう特殊プラスチックコーティングがされています。
これがこのシステムの要のようです。
さらに通常ではワイヤーが裸になる部分に、
この特殊プラスチックのライナーをとりつけます。
ようするにインナーワイヤー裸で露出するパートは一カ所もありません。
チネリラムへのアウター通しも、
いつものように、どうしてこういう設計するかな、とブツブツいいつつも無難にこなし、
これでは、想像以上にはやっかいでないかなと思った瞬間問題発生。
フルライナーを使用するために、
BB下のワイヤーリードにもこのライナーを通さなければなりません。
ライナーの直径は2mm、通常のインナーワイヤーは1.2mmと外径がちがいます。
サーベロのについている純正のワイヤーリードは、
この1.2mm専用に細い溝とトンネルからできていました。
よってライナーが通りません。
シマノやカンパ、他のフレームのワイヤーリードを確認したのですが、
こんなに細くつくっているのは、よりによってこれだけなんですね。
カンパニョーロのワイヤーリードが一番形状が近いので、
まずはこれを加工してつけてみましたが、
フロントワイイヤーがフレーム内蔵となっており、
最終的にどうしても入り口のところで位置があわないことが発覚。
どうしたものか、思案したあげく、
やはり現行のものの溝を広げるしかないと判断。
こういう一品物の加工は失敗すると後戻りできないので、
どんな小物でもかなり慎重にすすめないといけません。
ドリルとリューターを使いなんとか広げることができました。
今回の作業時間の大半をここに使ってしまった感じです。
慎重にライナーをフレーム内蔵に通して、ワイヤーを張ることができました。
さて、実際の変速フィーリングですが、
ワイヤー内蔵のラムバーとスーパーレコードの組み合わせとしては、かなりいい感触を得ました。
オーナーのWさんに実装の感想をきいてみたいところです。
フレームに穴をあけてワイヤーを内蔵してしまうことで、
ワイヤーの抵抗の大きいフレームには特に威力を発揮するのではないでしょうかね。
シマノSTIのフロント(左)レバーのタッチのおもさも軽減されるかもしれませんね。
お次はシマノでも組み付け予定ですので、実感してみます。