職人マツナガ通信

3月16日

本日のSRM(http://www.sbtm.jp/lounge/srm.htm)は自分の担当でビギナーズ講
習会をやりました。
まっすぐ走る練習、グループ走行のメリット、やり方、コツなどを実際に走りながら
やりました。
自転車って、好きなときに、すきなところ、すきなだけ遊べるという我が儘のきく一
人遊びの楽しさもものすごいとおおもいますがグループでまとまって走る楽しみとい
うのもあると思います。
よくツールドフランスの放映でやっているグループの先頭交代。
これ自転車走行の大敵、空気抵抗をグループのライダーひとりひとりに分散させて高
速を維持しよういう方法です。
自転車走行において空気抵抗がどれくらい大きいかは、下り坂で脚をとめて腕を突っ
張って頭を上げて下ったときと腰をおって頭をハンドルに近づけ下ったときのスピー
ドメーターの数字の違いをみてもらえると一目瞭然だとおもいます。
この先頭交代、レースではいかにグループの速度を速く保つかということが目的なの
ですが、ツーリングにうまく応用すると一人ではとても走りけれない距離をはしれた
り、実力の違う人同士が同じような楽しみを味わえたりできます。
たとえば、体力の違う4人でツーリング行ったとすると、体力のある人が一番長く先
頭を引き、体力がまだ無い人は後ろにつきっきりというように実力にあわせて先頭を
走る時間をうまく調整すると、みんなが同じような疲れ方で、でも一人で走るよりは
全然疲れずにロングライドができます。
これ読んでいると、な~んだ簡単だ、と思うかもしれませんが、これがなかなか難し
いです。
二人よれば競走がはじまる、という悲しい自転車乗りの性がニョキニョキと頭をもた
げてきてしまうからです。
まずこの先頭交代をツーリングにうまく使うには、グループで予め決めた常用速度を
先頭の人がスピードの上げ下げを
せず一定に保って走る。
常用速度がわらないときは一番体力の無い人に少し先頭をはしってもらってその時と
の速度を設定すればいいと思います。
クランクをガッガーとまわしたと思ったら、すぐに脚をとめたりということはせず
に、できるだけケイデンスを一定にして常に脚はまわしている状態を保つ。
これは先頭を交代するときも二番手の人がスピードあげて前にでるのではなく、交代
する先頭の人がゆっくり後ろに下がっ
ていきます。
そうして後ろの人は出来るだけ前の人に近づいて空気抵抗を下げる。
こんな感じでグループの息がピッタリ合ってロングライド出来た時の達成感はなんと
もいえぬいい気持ちです。
もちろん競走の楽しみもありますが、気心のしれた仲間とこうやってまとまって走る
のもロードバイクの楽しみの一つと思います。