職人マツナガ通信

5月12日

10代の頃より自分のアタマの中には常にすきあらば海外へでていきたいという思い
を抱いていました。
レースをやっているときはより強くなれる環境がある場所へいきたい。
またフレーム製作者を志したときはより自分の作ったものを試せる環境のあるところ
にいきたい。
とそれぞれの時期に海外へいきたい理由というのはあったのですが、
大元をただすと安気に生活出来る環境を手に入れたいというのが一番の理由だった気
がします。
海外へ行けば今より楽しい生活があるとかイヤなことが少ないとか、現実逃避なあま
い考えでした。
で実際に少ない経験ですが海外へでていって、その国の人と一緒に生活をしてみてる
と、
そこには自分が日本で生活しているときと同じような悩みや日常がありました。
もちろんその土地柄の文化や環境にあった楽しみはありましたが、これは日本にいて
も同じようにあるものですね。
日常をいかに楽しく生活するかは外的環境ももちろん影響はしますが、一番は自分の
アタマの中にあるのだな、といことをえらい時間と労力をかけて学びました。
これはあくまで自分の少ない経験でボクが感じたことで、知らない土地へでかけてい
き異文化にふれることは動機の如何に関わらずとても楽しいことではありました。
ゴールデンウィークがおわり、繰り返しの連続が多くを占める日常の始まりを考えて
いたらこんな事を思いました。

さて、日常仕事のフレーム製作再開です。
東京のS津夫人のバイクです。
ご主人がすでにプロジェクトMに乗っていてくれて、クロスバイクを乗り込んだS津夫
人がいよいよロードに乗り換えということで御注文をいただきました。
ご主人とは体型は全く違うのですが、折角のめおとバイク、なにかご主人のバイクと
共通点を一点だせないかとご主人のオーダーシートを引っ張り出してみる。
さあ、設計です。