職人マツナガ通信

4月17日

設計です。
Iさんのご希望は、スローピングにシートチューブをサドル直下まで延長するシートエクテンド仕様。
よく、どれくらいのスローピングになるのですか、と聞かれることがあるのですが、
これはオーダーメードなので、物理的可能な範囲でもう自由自在です。
まず、基本的な設計はホリゾンタルで行います。
でもって、そこからシートチューブ側のトップチューブとの交点を下げていきます。
あまりきつくないのがご希望の人は30mm下げるとか、延長部分をなが~く見せたいという人は可能な限り下げるとか。
スロープの度合いによりトップチューブ長が変わることがありませんのでステム長はかわりません。
スローピングにするとどんな効果があるの、とまたこれもよく聞かれますが、
フレーム体の三角形が小さくなることによりフレーム体の剛性があがります。
ホリゾンタルにしろスローピングにしろ、重心はサドル、ハンドル、ペダルの接点できまるのでかわりないはずなので、
これは理由がわかりませんが、ダンシングしたときにハンドルの切り返しが楽だという選手の評価が多かったです。
ということでIさん、今回は延長の長さは任されているので、
バランスのいいところで90mm下げることにしました。
延長部分が140mm位になります。
あまり長すぎても重量級のIさんにはたわむ原因となって得策ではないので。 
これでかっこよく見えると思います。