職人マツナガ通信

6月8日

ハンドバイクのメンテナンスです。
先週車長伸ばし加工をしたハンドバイクのメンテナンス作業です。
チェーン交換、ケーブル交換、グリスアップ、そうしてフロントトリプル化です。
手で回すハンドルの所にフロントギャがついていますが、
現在50x39のダブル仕様。
変速機はトリプル仕様のものがついているので、トリプルで使用したいというオーナーのご希望。
クランクは、ハンドルがつくオリジナルでPCDは130mm。
オーナーの希望では、現在の50Tと39Tの間に、もう一枚あればということ。
それであれば可能かと思い、色々調べてみる。
先ずギャ板は、46Tが見つかる。
ギャ間座もあり。
三枚のギャをとめるための、ロング5ピンもみつかる。
とりあえずパーツだけは揃った。
さて組換え。
クランクには予想通り、50x46x39が組み付けられた。
さて、これがちゃんと作動するかが問題。
フロント変速機は、シマノのMTB用。
もともとこんな大きなギャが使われる仕様ではない。
しかも、逆さまについている。
なんとか、ローからミドルギャには移るようになりましが、最後のアウターにあがらない。
フロント変速にの高さ位置を変えてみてもいっこうにあがらず。
これは、メーカーの違うギャ板と50Tと46Tという4T差では、あがらないのか、と考えてみる。
でもどうしても納得できないので、さらにいろいろやってみる。
っと原因が分かった。
フロント変速機のインナープレートが46Tのギャ板に当たってしまうのです。
やはり、こんな大きいギャを想定していないんですね。
これで万事休すかと思いきや。
インナープレートがあたらないくらい、変速機をギャ板からはしてセットしてみる。
イナナーからミドルにあがるようにすると、ミドルからアウターにいかず。
ミドルからアウターに行くようにすると、ミドルからローギャに移らない。
イレギュラーのギャ板の組み合わせ、イレギュラーの枚数の組み合わせ、イレギュラーのフロント変速機位置。
これだけイレギュラーの組み合わせなので、やはり無理か。
しかし、あきらめず、苦肉の策を施す。
っと、なんとか三枚使えるようになりました。
ほとんど丸一日の作業ですね。

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