職人マツナガ通信

7月4日

回復のすゝめ。
子供の頃からの自転車のつきあいは、
何か壊れたら自転車屋さんにもっていく、
というのが普通だったと思います。
生活道具として自転車ならこれでいいのかもしれませんが、
スポーツ道具としての自転車は、これは、ちょっと、おすすめできません。
ボクの経験で、距離でいくと4000~5000km位、
経年でいくと、1年半から2年に一度くらいは、
レストア(オーバーホール作業)にいれてくださいと、いつも納車時にお話しをしています。
動いているからと、そのまま使い続けると、思わぬところでしっぺ返しを食らう事があります。
先日も、お受けしたレストアで、
ハブのグリスアップでハブをバラしてみたら、
フリーボディの三つある爪のうち、
一つがそれを止めているスプリングが弱ってしまい、
もどっていないことがわかりました。
実際には、後の二本が引っかかっているので、
動いてはいましたが、
効率も落ちて、いつか空回りが始まってしまう危険性がありました。
定期レストアで、不具合箇所がみつかった一例です。
動いているから大丈夫、
というで済ませずに、定期点検整備をおすすめします。

レストア restoreの意味を調べていたら、
hair restorer(毛生え薬) という言葉が出てきました。
とうちゃん、頭をレストアしたい。