職人マツナガ通信

7月19日

3500m峠越え。
ツーリング用にシクロクロスバイクご購入いただいているTさんよりご相談をうけました。
この夏、中国からキルギス共和国へぬけるツーリングに参加されるとのこと。
途中には3500m!!(富士山なみ)の峠があり、道路もほとんど舗装されていないというルート。
バイクの装備をどんなものにしたらよいかというご相談。
Tさんてきには、MTBの新規購入も辞さない決死の覚悟で御来店。
お話しを聞いて、現在のバイクをみて、
ギャ比を1:1以下にする、タイヤをもっと太くして丈夫なホィールにする。
ということで、MTBを新規で購入するより、機能的にも経済的にも、
よりよいバイクができることがわかりました。
ギャ比に関しては、メーカーのレギュラー商品では実現できないので、
いつものように荒技使います。
ホィールに関しても、今までの経験生かして、必要十分な強度のリム、スポークなどを選び、
Tさんにあわせたホィール組をします。
内容的にもそうですが、
予算もTさんが想像していたものより半分以下ですみそうなので、こちらもご満足いただきよかったです。
求められるものに対して必要十分のなかで最高のものをご提案する。
プロとしての腕を問われる事の一つと思います。
真価を問われるのは、Tさんが実際に3500mを越えたときでしょう。
頼んで良かった、といってもらえるよう、やらせてもらいまっせ。

Tさんは、シルクロードを何区間かにわけて、
毎年一区間走破していくツアーに参加されています。
目標はシルクロード完全走破ということです。
しっかりとお仕事を勤め上げた今、
悠々自適の時間を利用してのチャレンジです。
定年退職のないボクには、とてもうらやましい時間です。
だけど、ボクは二十代や三十代で、
通常の会社勤めではできないような、
贅沢な時間の使い方をしてきているので、
これで定年がほしいなどといったら、罰があたるかもしれませんね。