職人マツナガ通信

11月3日

組み付け。
開けるべき穴はすべてあけたので、組み付けです。
まずは問題はずなのですが、ドキドキします。
ケーブルを各穴からいれてBBに集中させます。
集まったケーブルを、イメージ通りに織り込んでシートチューブ内側へ押し込んでいきます。
チューブの内側にはなにもないはずなのですが、
なかなか出口に素直にはでてきてくれません。
あの手この手を使って引っ張り出します。
この作業をしていて、少し前に読んだ本で、
すばらしき人体実験野郎の初めて心臓にカテーテルを通した人の話を思い出しました。

他人を使って試すことができないので、
昼休みにこっそり勤務している病院の手術室に入り、
自分の腕の血管を切開し、そこから65cmのカテーテルを挿入して、
鏡を見ながら心臓に向かって押し込んでいったそうです。
さらに、その後レントゲン室に移って、
心臓に向かって体内を不気味に這うカテーテルをのX線写真を撮影したとのことでした(1929年)。
これにくらべれば、ボクの配線は痛くもかゆくもないので、へでもないですよ。
配線がおわったら、蓋になるボトムブラケットを取り付けて、メインコンポの組立開始です。
ということで、なんともゴージャスな通勤バイクができあがりました。