職人マツナガ通信

3月6日

メルクスオレンジ号。
もう五年になるのですね、
五十歳を記念して50yer’sアニバーサリー号をつくったHさんから、
塗り替えを含んだオーバーホールを依頼されました。
自転車歴三十数年のHさん、いろいろなバイクを所有してきて、
そこで頼まれた50yer’s記念号、どうしようと考えてつくったのが、
メルクスオレンジ号でした。
バイクの中身は、走り屋のHさんにあわせて実用本位に。
ラグ部をのぞいてすべてカーボンを使用。
しっかり進んでくれて疲れにくい。
バイクを見た人が、カーボンでできているようにま見えない、
”えっ、これカーボンなんですか!” とビックリさせれられるもの。
カラーリングが最後まで悩んだのですが。
ボクとHさんとはほぼ同世代、
同じように三十数年前にサイクリングを始めた。
ボクらがサイクリングを始めた頃、
ヨーロッパのロードレース界を圧倒していた、エディ・メルクス選手の全盛期でした。

そこで、日本でもエディメルクスの名前を冠した、
メルクスオレンジと呼ばれていたオレンジ色のロードレーサーが発売されました。
オリジナルはデローザでしたが、こちらは価格からいって絶対手に入れられるはずもなく、
(中学生の時、オヤジに借金頼んで買おうとしましたが、笑われて一蹴されました・・・・・。)
ならば、国産のレプリカをというところですが、
それすらも中坊の身分には手に入れられるものではなく、
ひたらす憧れの的でした。
そんなボクらも気が付けば五十歳。
ジンセーいろいろありました。
酸いも甘いも噛み分けて、がんばってきた今、
今なら憧れのバイクを手に入れられることができる。
ということで、当時の憧れをカタチにということでメルクスオレンジカラーにしました。

さて、今回は外付けだった電動バッテリーをビルトインタイプに改造します。
そして、カラーリングですが、ご本人はメルクスオレンジが置きにいりで、
同じでいこうということでしが、ここでご提案。
メルクスがチームを変えたときにバイクもオレンジからシルバーに変わりました。
それにあやかって、今回はシルバーでいかがでしょうかと。
気に入って頂いたようで、今度はメルクスシルバー号として生まれ変わります。

昨日書いた、めおと愛のKさんから、
あの文章を読んでご連絡いただきました。
実は、それほど麗しい話ではなく、
カミさんからもらったプレゼントを粗末にしようものなら、
平和な家庭をみだすことになりかねない、
もし、そんなことしたら、
「怒られちゃう~、殺されちゃうよ~」
というところだそうです。
どこの家もカミさんは強い。
ウチのカミさんも強いです。
年こそ一回り下ですが、
五右衛門風呂に薪くべて育ってますから。
根性が違う。
結婚したてのころは・・・・・・・・・・・・・・・。