職人マツナガ通信

2002年 2月5日

昨日怪男児"福島コ~ジ"くんの事書きましたが、早速、彼の活躍をみた方から、メールをもらいました。
なんでも、プロの居る集団を後目に逃げまくったようです。
すげ~な、怪男児がホントに快男児になるか
http://www.cyclingnews.com/photos/2002/feb02/langkawi/YSkoji4.shtml
 
今シーズン、日本でる走る自転車を、ボクのつくるSBTMバイクに乗りたいと言われているのだけれど、こりゃ、ホントにつくらなければいけなくなるかな。
 
滞っていた、機械場の工具類がようやく入ってきました。
今日は、雨でお客様が少なかったので、(これはこれで困るのだけれど)少し機械場の仕事が出来ました。
届いた工具を機械にセットアップしましたが、やっぱり問題発生。
30年選手近い中古機械なので、動かしていなかった部分が、固着して、プラハンマーでたたいても、けっ飛ばしてもびくとも動かない。
はて、さてどうしたものか。
 
いろいろトライアル・アンド・エラーを繰り返し何とか突破。
めでたし、めでたし。
 
もう、この手のトラブルにはそんなに嘆かなくなってきた。
まず、素直に一発で済んだことないんだもん。
旋盤にも届いた刃物をつけて、旋盤、フライス盤ともの試運転のため、低回転でまわしてみる。
さすが、職人のオジサンが太鼓判をおした機械だけあって、いい感じでまわりだした、ウォーン、ウォーンと。
機械のまわる音を聞くと、今まで眠っていた、ものつくり魂がムクムクと目覚めてくる感覚がわき上がる。
たとえるなら、狼男が月をみて、バリバリ変身していくような。
 
機械をいじりながら、この機械は以前どんなとこで、どんなヒトに、どんな事の為につかわれていたのかなと思いがはせる。
おそらく、ボクがこの仕事を辞めるまでのつきあいになるんだろうな。
こういうのも、ご縁なんだろうな。
なんか不思議な感じ。
 
感傷にひいたっている間もなく、早速作業にかかる。
まず、ウォーミングアップをかねて、旋盤での切削作業を。
しばらく接していなかったので、高速でまわる機械に妙に怖い感じがした。
でも、ケガをしないためにこれくらいがちょうどいいのかも知れない。
何をつくったかというと、ライトを取り付けるためのブラケットだ。
先日お買いあげいただいたライトを(なんと5万円のバッテリーライト!生まれて初めての取り扱い)ハンドルではなく、どうしてもフォークに取り付けたいとのことで。
なんとかせにゃということで、考え出しました。
 
さて、いよいよフレーム製作の準備が整ってきました、次は製作時間を作り出さなければいけません。
ひょっとして、これが一番の困難かも。
 
明日は、お休みですが、またまたお仕事。
まあ、機械場も出来たことだし、製作仕事ならまだしも、ちょっと、苦手なメーカーの商品発表会で東京へ。
でも、これもみなさんに、よりよいものをお届けする
大事お仕事。
楽しんでやってきます。