職人マツナガ通信

6月4日

ペダルタップ。
ビアンキを駆るNさんから、ご自身でペダルを交換されたときに、
誤ってペダルねじを斜めに入れてしまったそうです。
とりあえず、ペダルはとれたが、再度つけようとしたときに、まっすぐ入っていかなくなってしまったということで、お持ち込み。
こんな時の修理のために、ペダルタップがあります。
ペダル穴規格の専用タップです。
ねじ山が残っていれば、これで治る場合があります。
間違えて作ってしまったねじ山にはまらないように、
慎重にまっすぐにタップを入れていきます。
削れていく感覚があるので、ねじ山は残っていたようです。
ペダルをいれてみると、ちゃんと入りました。
でめたし、でめたし。
今はペダルピッチは、一つの規格となっていますが。
昔は、たしかフランス規格があったと思います。
フランス独特の規格で、TAのクランクなどは、この独特のピッチだったと思います。
ボクがアマンダスポーツでの修業時代、TAのクランクに国産規格のペダルを使うために。
このペダルタップでねじをきりなおしていたと記憶します。
あと、このペダルタップ、ジュニアバイクを作るときに。
クランク長を短くするために、クランクをぶった切って、穴をあけて、タッピングをして、
短いジュニアクランクを作ったことあります。
一本持っていると、便利な工具です。