職人マツナガ通信

3月27日

一晩おいたWさんのルック586。
作業再開です。
Cリングをはずそうとしてスナップリングプライヤーを使いましたが全くびくともせず、なので。
Cリングにドライバーをあてて慎重にたたいてみる。
ん~、動かない。
さらに、力をこめてたていみる。
っと、少し動いた。
つづけて、トントンたたいていると、なんとか動き出した。
ふ~。
腐食接着がはずれてみると、結構簡単にとれることがわかりました。
ルックの設計者も汗で腐食するまでのことは考えられなかったのでしょうね。
Cリングをはずしてみると、なんとカーボンのステアリングコラムに、
Cリングがはまるように溝が切ってある・・・・・。
かなり力のかかるステアリングコラムに、それもカーボンに溝を入れるとは・・・・・・・・、大胆。
「HEAD FIT」システムには、世代があるようで、このタイプのものは一番最初のもののようです。
この後は、最近のルック795のヘッドと同じような、ピンでコラムねじの部分をとめる機構になっているようです。
こうやってヘッドを分解して、アルミのコラムねじの部分をとってみると、
カーボンコラムと接触する内側が見事に汗で腐食していました。
腐食した面を削ってグリスをたっぷりつけて戻します。
この他、ハブ、BBのグリスアップ、ワイヤー類の交換など、
フルオーバーホール作業をやって、再生終了です。
これでまた、楽しく快適なサイクリングライフが過ごせるとおもいます。
また、ガンガン乗ってください!