職人マツナガ通信

12月4日

ヘッドがばらせない。
スタッフサカマが作業中のルック695のオーバーホール。
ヘッド小物グリスアップをしようとしたところ、ヘッドがばらせない、
っということで泣きをいれてきた。
どれどれ、っとみてみると。
ルック独特の構造の、ヘッドを締めるネジが切っていある部分のアルミのカラーが、
汗で完全にカーボンのステアリングコラムに腐食接着してしまっている。
まずは、常道のワコーズラスペネごめにして、ハンマーでたたく。
全くびくともしない。
次の手段として、酸洗いをする。
フレーム製作時に使用する希硫酸液につけて腐食した部分を分解する。
初めて2時間くらいつけて、またハンマーでたたいてみるが、やはりびくとしない。
でも大分錆が取れた。
なので、もう3時間くらい酸洗いをしてみる。
また、また、ハンマーでたたいてみる。
しかし、びくともしない。
大分錆が取れたので、ベアリングをおしているOリングだけでもとれないかと試みる。
何回かやっていると、動いた!
慎重に慎重にスナップリングプライヤーをつかって何とか外せた。
Oリングがはまっていた分、すこし隙間ができたようで、やっとヘッドに遊びが出た。
さて、ここでまたまたハンマーでたたいてみるるが、やはりびくともしない。
ここで完全に息詰まる。
ど~、するか。
かたまってしまっている、ネジ部分のアルミカラーをなんとかして壊してはがすか・・・・。
ん~、今日はとりあえずかえることにしよう。
今日は、ほとんど一日この作業に追われました。