職人マツナガ通信

7月9日

トーキョーのTさんのプロジェクトM、フォーク作りです。
まずは、ステアリングコラムとフォーククラウンをロー付け(溶接)します。
コラム、クラウン、かなりボリュームのあるものなので、
バーナーの火口は、一番大きなものを使います。
ボクの作る、カーボンクロモリハイブリッドフレームは、
ラグ付きのクロモリフレームと違い、
肉厚が1㎜以下のものをロー盛り付けするので、
バーナーの火口は小さいものを使います。
普通のクロモリフレームをロー付けするときは、
バーナーは大きな火口で、話し声が聞こえないくらいゴーゴー音を立てて、
ロー付け部分を真っ赤に熱してローをまわします。
なので、ボクがフレーム作っているのを見ていた、
ある雑誌の取材者が、随分小さい炎でつくるんですね、っと驚いていました。
バックフレームはこんな感じで静寂な中で製作できるのですが、フォークは違います。
ゴーゴーと大きな音を立てて、コラムとクラウンをロー付けします。
コラムとクラウンが付いたら、ひさびさにフォーク治具の登場です!
これがないとフォークになりません。
この治具も、メインフレームの治具の製作者とおなじ、
フレーム作りの神様とうたわれた、梶原氏の製作品です。
ついたコラムとクラウンを治具にセットせいて、
お次はブレード(鞘)の製作です。