職人マツナガ通信

3月27日

またまたDi2化!
前回のカーボン割れ修理のときもそうでしたが、
おもしろいもので、おなじような内容の作業がつづきます。
今回は1990年にご購入されたミヤタのアルフレックスという、
前三角カーボン、バッククロモリのハイブリッドバイクです。
オーナーのSさん、このバイクを2010年に当店にオーバーホールでお持ち込みされました。
その時点ですでに購入から二十年近くたっていたはず。
その時のおはなしで、中学三年生の時に大変なおもいをして手に入れたバイクなので、
なんとか乗り続けたいということだったのでオーバーホールをお受けした記憶があります。
そうして今回、あれからさらに十三年たって、今度は完全な組替をご希望でご来店されました。
もうこのバイクを乗り続けたいという思いは痛いほどわかっているので、
できるだけご本人のご希望に添えるようにとご対応。
いろいろお話をした結果、最新のシマノアルテグラDi2への組み替えに決定!
ご本人に確認をしたところ、フレームの加工をしてもいいので、
できるだけケーブルを内蔵化してほしいとのこと。
はて、さて今回はどんか加工になるのか。
ご本人のイメージ以上のカッコいいバイクに仕上げます!


Sさんからのメールです。
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リア12段となりますが、そういえば買った時は2×6の12段だったな、
と購入した1990年を思い出しました。
中学時代に貯めたお小遣いと高校3年間の定期代を前借りして購入した自転車なので、
当時の価値観で言えば今回以上の思い切った買物でした。
プロの方から見たら「ちゃんとしたフレームにすればもっと..」と思われるかもしれませんが、
フレームだけになってしまっても、この自転車に乗れるのが一番嬉しく思える気がします
(30年以上前の前のバイクですが、それに最新かつハイグレードのパーツがついて、
フレームも “内臓” というワクワクワードが入るので、本当に楽しみです) 。
どうかどうか、何卒宜しくお願い致します。
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