職人マツナガ通信

7月21日

TさんのプロジェクトM、ヘッドチューブ内径削りです。
ロー付けの終わったヘッドチューブです。
これからかさの部分の仕上げ作業です。
まずは、ヘッド小物の下側が圧入されるべく所の内径あわせ削りです。
ヘッド小物の圧入寸法は44mm。
フレーム側の指定内径寸法は、43.95mmです。
この寸法、0.05mm大きくてもヘッド小物はゆるゆるになってしまいますし、
0.05mm小さいときつすぎて入らなとなってしまいます。
ここで削り量をミスってしまうと、
今までの作業はすべておじゃんになってしまいます。
非常にシビアな削り作業です。
旋盤にヘッドチューブをセットして、
内径削り用のバイト(旋盤で使用するための切削工具をバイトと呼びます)で削っていきます。
デジタルノギスで測りながら、慎重に、慎重に削っていきます。
ん~、OKです、削れましたね。
内径が削れたら、お次は外径です。
必要肉厚になるように外径を削ります。
そうして、長さ、圧入に必要長さにカットします。
ふ~、これでヘッドチューブの出来上がりです。
出来上がってみるとなんてことのないもののようなのですが。
手間のかたまりです。