職人マツナガ通信

12月17日

取手のIさん、ラグパート作りです!
まずは、メインのカーボンチューブが入ってくる部分ですね。
元管をだします。
カイセイ8130材、ニッケルクロームモリブデン鋼です。
これは、クロームモリブデン鋼にニッケルを添加されて、
クロモリより強靱にまた、熱劣化の少ない合金鋼です。
これを、旋盤で指定に肉厚に、そして、必要十分な長さにカットしていきます。
Iさんの体型から、ラグ部の肉厚は0.8mmに削ります。
肉厚が削りおとせたら、次は各パート、
ヘッドのダウンチューブ、トップチューブ。
シートのトップチューブ、シートチューブ。
BBのダウンチューブとシートチューブ。
とそれぞれに、接着強度が必要な、必要十分な長さにカットしていきます。
接着剤は、引っ張りせん断強さが250kg/cm2という、かなり強力なものを使っていますが。
接着面積はかなりオーバースペック気味に設定しています。
なので、通常使用で、また落車でも、接着部がはがれてしまったという例は一例もありません。
さて、役者さんのメーキャップの準備は着々進んでますね。
まだ、この段階では、何をつくっているのかわかりませんね。

先週末、オーナーのIさんに御来店いただき、製作途中のフレームを見てもらいました。
その時に、改めてお話しをうかがい。
70歳でものっていられる、坂はいかない、というご要望を確認して、
まよっていた、カーボンチューブを決定しました。
80tの極薄チューブでいきます!
もうこれで迷いなし!