職人マツナガ通信

6月2日

シフトケーブル通し。
シマノもシフトケーブルをハンドルに沿わせる仕様になり、
カンパニョーロと同じインナーケーブルをレバーの裏側からいれる機構になりました。

レバーの中を堅く細いステンレスワイヤーを通さなければならいので、
以前のようにただ穴のなかにワイヤーを通すというだけではすまなくなりました。
カンパニョーロは、ワイヤーの先を少し”へ”の字にまげて通すようにとマニュアルに書いてあります。
シマノは、なんとワイヤーをガイドするために、
レバーのサイドが部分的に開けられるように設計されています。
ワイヤーを通すとき、この部分を開けて、
下から抜けてきたワイヤーを上にむけてガイドしながら通していきます。
ダブルレバー時代、レバーにワイヤーを通すだけの作業を考えると今昔の感にたえませんね。
どちらがいいかわるいかではなく、
メーカーの特徴をよく表しているとおもいます。
しかし、ヨーロッパのレースの現場で、
メカニックがこんなちまちました作業しているのかしらん。