職人マツナガ通信

9月11日

真珠よりこっちだよねⅡ。
イタリア様です、あなどってはいけません。
フロントフォークのステアリングコラムに、
ヘッド小物のリップワッシャー用の溝が無ければいけないのですが、
これが非常に浅くほってこられていました。
これでは、リップワッシャーがつきません。
そこで、フライス盤の登場です。
3mmのメタルソーで、凹場の溝をつくってあげます。
SBTMはフライス盤がありますが、
こんな工作機械持っているサイクルショップは普通ないはずです。
もっとしっかり、つけてきてくれないと困っちゃいますよね。

色つけ師
ステムも輸入元がデローザの刻印入りを用意してくれているのですが、
これが、刻印のみの状態。
これでは、あまりに色気がないでしょう、ということで色つけ作業。
これも自転車屋さんの仕事かい?
ボクはこの手のイレギュラー仕事は嫌いではないのでいいですが。
でも仕事が好きというよりも、
それを見たときのオーナーの喜ぶ顔を見られるのがうれしくて、やってしまう事の方が大きいかな。

さて、さて、こうしてT夫人の手元に、デローザ君は無事渡りました。
デメタシ、デメタシ。