職人マツナガ通信

1月25日

おとなり千葉県のSさん、プロジェクトM製作開始します。

フレームを作るときは集中をしてつくりたいので、他の仕事が落ち着いた時を狙ってつくります。
20160125.jpg

まずは設計からです。

Sさんは、以前にも書いたのですが、
ボクと同世代で、20歳前後の時に既にロードレーサーに乗られているんですね。
なのでよく話が合います。
ご要望は、昔乗っていたクロモリのような感じが欲しいということ。
フォルムは、クッキリ、ハッキリ、ホリゾンタル。
乗られているバイクを参考にしようとしたのですが、
もうしばらく乗っていないで、ということで一から任されました。
身体測定の数字から、BB中心-サドルトップまでの距離を計算します。
そこから、ピラーをどれくらい残すかを計算してフレームサイズを一旦決めます。
そのシートサイズをベースに各所を計算して出していきます。
最終的には、サドルトップとハンドルとの落差の距離が重要になってきます。
ピラーをたくさん出したければ、フレームサイズを小さくすればいいのですが、
そうすると、ヘッドチューブも短くなり、ヘッドスペーサーをたくさん入れた、
ろくろ首バイクとなってしまいます。
ホリゾンタルの場合は、いつもこの兼ね合いで悩みます。
パソコン上でできた数字を、
オーダーシートの中に記入していきます。
この図柄を見て、なにも曇りがなければこれでOKです。
一晩寝かせます。