職人マツナガ通信

11月16日

K西さん、バラバラだった部材がいよいよ自転車のカタチになります。
まずは治具を設計図面通りにセットします。
これはケーキなどを作るときの型にあたりますかね、つくりたい形に型ををあわせま
す。
型が出来上がったら準備していた材料を流し込みます。
治具がセットできたら、まずは、ヘッドチューブとシートチューブをセット。
次にダウンチューブをセットロー付け(溶接)。
次にチェーンステーをセットロー付け(溶接)。
次にトップチューブをセットロー付け(溶接)。
最後にシートステーをセットロー付け(溶接)。
こんなん、でました。
こうやってみているとあっさりついているようですが、
予め機械加工したものは多少の誤差がでますので、
それを治具にのせてわあせながら手で切ったり削ったりしてあわせています。
今回迷ったのが下ブリッヂを付けるかどうか。
K西さんにはちょっとわかりにくでしょうかね。
チェーンステーのBB側につく補強の意味をかねる部材です。
ご来店の時にご説明します。
最近のマスプロダクションの自転車にはほとんどつりつけられなくなってしまったよ
うですが。
通常このブリッヂはボクのフレームの場合はまず取付をします。
これを取り付けた場合と付けない場合の加重テストで剛性がかなりかわってくる結果
がでているので。
ただし、乗り手によってこれもかわります。
以前にもロングのトライアスロンをやる方のフレームは、剛性を落とすためにわざと
付けない仕様にしたことがあります。
今回も軽量級の女史、非常にコンパクトな設計といろいろな使用状況を想像しました
が、付けないことでいくことにしました。
付け忘れたのではなく、わざとつけていないのです、K西さん。
ちなみにお友達のK玉女史のはついています。
どうです、もうかたちになりましたよ、
ボクもやるときにはやるのだ、ムッフッフ。
作業において丁寧なのと作業に時間がかかるというのは意味が違いますからね。

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