職人マツナガ通信

3月25日

自転車の設計。
普通はどこにどんな寸法があるんだというイメージだとおもいます。
ボクもフレーム製作を実際にはじめるまでは、シークレットボックスように感じてま
した。
自分なりに片っ端から強い選手の図面をあつめてみたり、わけもわらず自分のフレー
ムの寸法指定をしてみたりしてました。
で実際にフレーム製作の仕事について、仕事として勉強をはじめてみもブラックボッ
クスでした。
自転車フレーム設計教本なんてものはなかったですから。
当時はパソコンなどまだない時代でしたので、設計はフレーム1本1本製図をひくと
いうようなすごく大変な作業でした。
ですからオーダーフレームなどを作る際はそうそう寸法変更というのはできにくかっ
たと記憶します。
自分が仕事をさせてもらったアマンダスポーツの千葉師匠はこの製図書きを省くため
に実際に治具の上で自在に動くフレーム型をつくってそれを使っていました。
フレームは寸法がないと形にならないのでとりあえずどんな寸法をいれてもできるの
ですが、その数字が何を意味するのかがかわからなないと道具としての自転車にはな
らないんですね。
何でこんな話をかいたかといいますと、ちょっとしらべたいことがあって、ツールの
偉大なチャンピオンベルナーイノーが書いた本を引っ張り出してきました。
その本にはフレームの設計に関することものっていて、当時の考え方をちょっと再確
認しているところです。