職人マツナガ通信

1月22日

防風用まえかけ。
部屋の整理をしていたらでてきものです。
おそらく自分が高校生の頃、三十年前くらいでしょうか、自分でつくったものです。
思い出すに、当時ヨーロッパへ遠征にいった先輩が似たようなものを買って帰ってきて、

とても暖かいよということで、
ほしくてしかたなかったのですが買えるすべがなかったので自作した記憶があります。

当時は今のように防風性にすぐれたバイクウェアなどありませんでした。
これを肌着の上からかぶりひもを背中からおなかに回して前でむすびます。
その上からジャージをきると、生地のセーム皮がバッチリ寒風をシャットアウトしてくれて背中からは汗が蒸発していくというすぐれものでした。
セーム皮をどこでどう手に入れたのかは思い出せないのですが、ちゃんと型もカットされているし、接合部は皮用ボンドでつけた上にしっかりと縫い合わせてありました。
今でも使おうと思えば使えそうですが、いまさらこれを使う必要もなく。
えい、やっ、と目をつぶってゴミ箱へすてました。
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