職人マツナガ通信

10月12日

蘇ります!
Wさんの、1960年代製とおもわれる、メイドインイングランドのDUNELTの再生です。
以前お伝えしたとおり、エンド幅を広げて、今風の130mmのリアホィールが入るようにしました。
このフレームを、シマノ105 R7000系で組み上げます。
エンド幅の次に問題は、ブリッヂ半径です。
ブリッヂ半径は、車軸の中心から、ブレーキアーチ貫通穴の中心までの距離をいいます。
昔のフレームは、今のフレームに比べると、この距離が大分長くつくられています。
今風のフレームですと355mm、このDUNELTのフレームは、計ってみると370mmありました。
これでは、BR-R7000は使えません。
オーナーのWさんは、制動力がいいのでシマノ製を使いたがっています。
通常51mmサイズなのですが、シマノの57mmロングアーチのものを探して装着。
ギリギリ何とか装着できました。
残りの部品は、問題なく取り付け可能。
組んでいて考えたのですが、60年近く昔のフレームに、
現代のパーツが組み込める道具って、他にあるのかなぁ。
してみると、自転車というのは、ホントに完成された製品で、
60年前すでに、革命的なことはすべて、やりつくされているものなのか。
考えてみれば、変速システムは、段数が増えて、電動であったり、無線であったりがでてきてはいますが、
チェーンをギャから脱線させて、ギャ比を変えるということについては、全く変わっていません。
常々考えているのですが、リアスプロケット、一枚で、その直径が、変速スイッチをおすことで、
大きくなったり、小さくなったりする、システムがでてこないか。
これだと、今15Tだ18Tだということがなく、15.5Tだとか、18.7Tという、
踏みたいギャが自由に選べますよね。
どなたか、是非開発して頂きたいものです。
で、WさんのDUNELT完成しました。
見事蘇りましたね。
また、ガンガン乗ってください!

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