職人マツナガ通信

8月11日

夏休み特集

イタリア就職記 (3)

まずはじめにやらなければならないのは、
10年近く大して器用でもなく、我の強い自分を、
辛抱強く雇ってくれて、
色々勉強させてくれた千葉師匠に承諾をとること。
当時アマンダスポーツは、師匠と奥さんとボクの三人体制。
フレーム関係は殆どまかせてもらっていたので、
自分が抜けた後の事も考えなければならない。
必要であれば後釜が育つまでは離れられない。
アマンダで学んだ技術をレースの本場で試してみたい、
という自分の意向をストレートに話した。
「君のすきなようにしなさい」
という承諾をもらった。
賽は投げられた。
この時点では、どこへどうやっていくかはまだ真っ白状態。
とにかく、もう後戻りはできない。
やるしかない。