職人マツナガ通信

3月17日

ビフォー・アフター。
大分前に書いた、古いバイクのレストア終了お渡しがありました。
パーツ構成から行くと三十年以上は前のものとおもわれます。
お持ち込み頂いたときは、
蜘蛛の巣が張っている、何十年も眠っていたミイラ状態でした。
再生のお見積をしましたら、
高級クロスバイクが購入できるくらいの金額になってしまいました。
それでも、こちらを再生したいという愛着をお持ちでしたので、
お引き受けさせて頂きました。
フレーム歪みや凹みのチェック、
フレームの再塗装。
パーツはでき限りついている物を生かしたいので、
また、代替えになるパーツもすでにないくっているで、
部分、部分を現行のパーツで補修しました。
なんせ、リアスプロケット5段ですから。
ボクが自転車始めた中学生の頃のお話しですよね。
さらにビックリしたのは、
フロントフォークのエンド幅が96mm。
そういえば、むか~し、フロンハブには二種類サイズがあったような記憶がかすかにあります。
結果的には、”自分の自転車ないみたい、新品みたいだね”
とOさん大満足のお言葉をいただき、
苦労して再生をした甲斐がありました。
昨今は、使い捨てが普通になり、
修理してつかいたいとおもっても、
修理できなかったり、修理してくれるところがなくなっていたりと。
これだけの人口の人々が生活していかなければならないから仕方のない事ではあるのでしょうが。
愛着のあるものが蘇るということは、
とてもうれしいことですね。