職人マツナガ通信

7月9日

ビフォー・アフター。
先日プロジェクトMを納車させて頂いたYさんから、
奥様のバイクのレストアのご依頼をうけました。
フレームはオーダーのもの、
フロントギャは、Wギヤのアウターの歯をご自身で削って、
チェーリングカバーとして、シングルギャバイク仕様にしてあります。
リアブレーキは、ケーブルを下から引くように加工されてました。
かなりのこだわりバイクです。
これを、今風に再生させたいというご依頼です。
フレームのリペイントからはじまり、
フロントを超コンパクトWギャ仕様に。
Yさんが一番心配しているのは、下引きのリアブレーキ部。
現行のブレーキアーチで同じように加工できるか、
加工ができない場合は、なにか妙案はあるのか。
この下引きの加工は、ボクもむかしよくやりました。
こういうミキスト系のフレームには、見た目をスッキリさせるための定番の加工でしたね。
なつかしいです。
この辺りは、バッチリ、ボクの守備範囲なので、お気に召すように考えます。
あと問題はリアエンド幅です。
120mmでつくられているので、さすがに現行の130mmをいれるのはかなりきつい。
これも、クロモリフレームであり、再塗装をかけるということで、
治具にのせて、フレームセンターを確認しながら修正可能です。
ブレーキレバーも、これまたなつかしい逆レバー。
これは趣があるので、このまま使用できるようにします。
リアメカには、これまたなつかしい、サンツアーのシュパーブプロがついてました。
これも日本部品の逸品でしたね。
だけど駆動系は、ハンドル手元で操作できる今風のものに総入れかえをすることに決定。


バイクを見ていると、
Yさんのバイクに対する(奥様に対する)愛情をひしひしと感じます。
よお~し、ピッカピカの乗りやすい、かっこいいバイクにしてみせますぜぃ、
と腕がなります。
パン職人のYさん、いつもはご自身のつくったパンで、人々を喜ばせてあげているようですが、
今回はYさんに、喜んでもらえるようがんばりまっす。