職人マツナガ通信

8月10日

想定外。
メンテナンス作業に想定外はつきものですが、
今回もやられました。
ホィールのグリスアップでお持ち込み頂いたホィール。
フリーボディの動きが鈍い。
個体差と見逃してしまうにはおもすぎる。
グリスアップ作業を滞りなく澄まして、
もちろんフリーボディもベアリングをチェック異常なしで、
組戻しても、まだ重い。
もう一度ばらし、分解展開図でパーツが不足していないかをチェック。
それはなかったので、次は新品のボディをつけてみたら、状況は解消。
それではということで、ベアリングが良好なので、
フリーボディについている、摺動面シールカバーを新品に取り替えて組んみなおしてみる。
しかし、改善せず。
実はこのホィール、ネット通販で買われた物で、
販売時の状況もわからず、当店での修理履歴もなく、
原因究明にはデーター不足。
おもくなってしまう原因を、構造的に考えてみて、
まさかと思いつつ、フリーボディに圧入されている、
ベアリングの圧入寸法をしらべてみると、
なんと、1mm近く外に出ていることが発覚。
ようやく原因がわかりました。
これは走っていて外に出てきてしまうということまずないので、
最初からこの状態で使われていたのでしょう。
SBTMでは販売時に製品チェックをしているので、
こんなに重い状態では、不良としてはじかれます。
自転車パーツは、自転車専門店で買って頂きたいものです。