職人マツナガ通信

12月22日

誰から買うか。
 昨日千葉で楽器工房をやられているお客様が、
 デローザヌーボクラシッコをお探しでご来店頂きました。
 ご自身がエレキギターの修理や調整という仕事をされているので、
 道具はチューニングする人間によって、
 使いやすくも扱いにくくもなるということを実感されているとのこと。
ロードバイクも知れば知るほど、ご自身のやっていることと似ていることに気づいたそうです。
 そこで、そういう思いを汲んでくれるお店を探して見て回っているとのことでした。幸いに、お話しをさせて頂き、ご注文をいただけたのでよかったです。ボク自身も仕事柄同じ考えをもって買い物をするので、 仰っていることがよくわかりました。同じものは巷にあふれ、 なんでもインターネットで簡単に買えるこのご時世。でも、ものにもよりますが、だれから買うかにこだわります。自分にとって、必要十分なピッタリのものを選んでくれるとか、しっかりしたものを提供してくれるか、不明な点は徹底して説明してくれるとか、あとあと困ったときに助けてもらえるとかが、価格以上に大事と感じます。それと、売っている人が、売っている物をどれくらい好きかってことも大事です。自分が作っものや、扱っていたりするものを愛おしいと思っている人から、買い物をしたときは、何かとてもいい買い物をした気分やすがすがしい気分にさせてもらえます。ケーキを買うにしても、機械でつくられたものを、何を売っているかも意識していない店員さんがいるお店から買うより、誰が作ったか顔がみえて、自分たちが販売しているものに愛着があるお店なら、対応も自ずとよくなるでしょう。